ドジャース・大谷翔平(右)とムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】

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E・ヘルナンデス「どんな犠牲を払っても勝ちたいと思っている選手ばかり」

【MLB】ドジャース 9ー0 メッツ(日本時間14日・ロサンゼルス)

 ドジャースは13日(日本時間14日)、本拠地で行われたメッツとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦に9-0で快勝。4年ぶりワールドシリーズ進出へ好スタートを切った。エンリケ・ヘルナンデス内野手はチームの補強策を絶賛。「正しい戦力を加え続けているように見える」などと絶賛している。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者が伝えた。

 ドジャースは昨オフに大谷翔平投手、山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手、テオスカー・ヘルナンデス外野手らを補強。トレード期限前にはジャック・フラハティ投手、トミー・エドマン内野手、ケビン・キアマイアー外野手らを獲得した。シーズン終盤には故障者が続出したが、ナ・リーグ西地区を制し、パドレスとの地区シリーズは1勝2敗から2連勝で勝ち切った。

 記事は、「ドジャースは彼らが最高のチームだと常に思っていた。しかし、年月を重ねる中で、嫌と言うほど学んできた。最高のチームが必ずしも勝つわけではないということを。才能やお金よりも必要なものが時にはあるのだ」として、E・ヘルナンデスのコメントを紹介した。

 2015年〜2020年にドジャースでプレーし、昨年途中にトレードで復帰した33歳は「見映えがどうであれ、どんな犠牲を払っても勝ちたいと思っている選手ばかりなんだ」「今年の話だけど、FAであれトレードであれウェーバーであれ、僕らは正しい戦力を加え続けているように思えるんだ。この球団は単に完全なチームというだけでなく、年間162試合を戦っても耐えるために必要な性質を備えている球団なのさ」と語った。2020年のワールドシリーズ制覇を知る男が、今季の強さの一端を明かした。

 地区シリーズでは崖っぷちに追い詰めれられてから投手陣は奮闘。第4、第5戦はいずれも完封リレーだった。ロバーツ監督は「(地区)シリーズのMVPの話をするとなると、それは我々の救援陣だ。明らかにね」と語った。チームは地区シリーズ第3戦の3回から、リーグ優勝決定シリーズ第1戦まで33イニング連続無失点と、進撃を継続している。

 大谷は地区シリーズで20打数4安打1本塁打、10三振。決して本調子ではなかった。ムーキー・ベッツ内野手は「だから26人がいるんだ。1人の選手で僕らが成り立つわけじゃない。チーム全体で戦うんだ」と語ったという。苦境で底力を発揮するドジャース。4年ぶりワールドシリーズ制覇へ、着実に歩を進めている。(Full-Count編集部)