大学通算10号本塁打を放った明大・宗山(撮影・佐々木彰尚)

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 「東京六大学野球、明大8−0慶大」(29日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、明大が慶大に快勝して1勝1分けとした。28日にリーグ戦通算100安打を達成した今秋ドラフト1位候補の宗山塁内野手(4年・広陵)が通算10号を放つなど1安打4打点。通算安打数を103に伸ばした。早大は逆転勝利で法大を下した。

 思わぬ祝福にクールな男も破顔した。中押しの一発を放った宗山だが、ナインは“無視”。初めてのサイレントトリートメントを受けベンチがようやく沸き返ると、珍しくバンザイで喜んだ。

 「一気に盛り上がったので自分も気持ちが高ぶりました(笑)」

 3−0の五回2死二、三塁。フルカウントからの内角高めチェンジアップを振り抜いた。打球は高々と上がり右翼席へ。節目の通算10号3ランをマークし「少し詰まった感じでしたが、良い角度と良い方向で上がってくれた」とうなずいた。七回にも中犠飛で追加点をもたらした。

 DeNA・八馬アマスカウティングディレクターは「技術力が高い。春にケガをして、成長して帰ってきたのはさすが」と評価。第2週の東大戦に続き視察した日本ハム・栗山CBOは「イレギュラー気味のバウンドの処理など準備のレベルが高い」と改めて絶賛だ。ドラ1間違いなしの男はとどまるところを知らない。