9割超の人が災害に対する十分な備えができていないことが明らかに

写真拡大

 セゾン自動車火災保険は8月31日に、全国の20歳以上の男女1095名を対象に実施した、「防災に対する意識」に関する調査結果を発表した。同調査は、8月に行われている。

 調査対象者に、災害に対してどの程度備えられているかを尋ねたところ、「十分備えている」という回答は5.9%に留まり、「ある程度備えている」(36.7)、「あまり備えていない」(38.4%)、「まったく備えていない」(13.3%)、「把握してない」(5.8%)を合わせた、94.2%の人は必要十分な備えができていないことがわかった。

 災害に対する備えについて、「あまり備えていない」または「まったく備えていない」と答えた人に、その理由を尋ねた質問では、面倒で後回しにしてしまっているという回答が多く、「備えにかける金銭的余裕がない」とする回答も30%弱を占めている。

 災害への備えとして、「金銭面」「食糧」「家族との連絡」に関してどれくらい不安に感じているかを尋ねたところ、いずれの項目も7割超の人が「不安」と回答した。

 家庭において、災害への備えについて家族と話し合う(話し合った)経験があるかを尋ねた質問では、「一度も話し合ったことがない」とする回答が約3割を占めている。

 火災保険(共済)や地震保険(共済)への加入率は66.9%と、半数超の人が何らかの保険(共済)に加入していることがわかった。

 一方で、加入している保険(共済)の補償で十分と感じている人は、半数未満に留まっている。

 加入している保険(共済)の補償が十分といえない理由としては、「そもそも、必要十分な補償範囲がわからない」が3割超を占めた。

 防災セットの所有率を年代別でみると、50代以上よりも20代以下の所有率が高く、若い世代ほど防災セットにお金をかける傾向にある。

 現在持っている防災セットが、備えとして十分だと感じている割合を、防災セットにかける金額別でみたところ、防災セットにかける金額が高いほど備えとして十分と感じる割合が高かった。

 所有している防災セットでは備えとして不十分と感じる理由としては、防災セットの金額が低いほど「品数(種類)が少ない」を挙げる回答が多い。