ウェブブラウザ「Google Chrome」の最新安定版であるバージョン95.0.4638.54がリリースされました。すでにベータ版にて開始されていた「ユーザーエージェント文字列の削減」のテストが安定版でも開始されたほか、スポイトAPIやURLPattern APIなど便利なAPIが導入されています。

New in Chrome 95 - Chrome Developers

https://developer.chrome.com/blog/new-in-chrome-95/

New in Chrome 95: URLPattern, the Eye Dropper API, new origin trials, and more! - YouTube

◆ユーザーエージェント削減のテストが開始される

ユーザーエージェントはユーザーがどんなPCからアクセスしているのかを表す文字列で、当初はユーザーごとに最適なページを出し分けるために導入されましたが、現在では別のサイト間で同一のユーザーを特定するために広告業者によって利用されることが多く、プライバシー保護の点で問題になっています。Chrome 95では、ユーザーエージェントに含まれる情報のうち、ブラウザの詳細なバージョンの部分をすべて0に変えることで個人の特定を難しくするという対策を導入するためのテストが開始されました。



自分の運営するサイトでの影響を確かめるには、オリジントライアルに申し込むと貰えるトークンをページに挿入すればOKとのこと。

◆URLPattern APIが導入される

ウェブアプリなどでJavaScriptがルーティングを行う場合にどのようにURLを解釈するかというパターンの構文が標準化され、URL Pattern APIとしてChrome 95に実装されました。ExpressやRuby on Railsなど既存のフレームワークを元に作成されており、URLを解析してトークンおよびグループの情報を作成するという一般的なルーティングタスクを簡単に実行可能とのこと。

URLPatternには正規表現オブジェクトと似た機能が提供されており、「test()」「exec()」などの関数を利用可能です。



◆組み込みカラーピッカー「Eye Dropper API」が導入へ

画面上に表示されているあらゆるピクセルの色を一発で取得できる「Eye Dropper API」が導入されました。



実際の動作については、デモページを見ると分かりやすくなっています。



◆その他のアップデート

・WebAssemblyが例外のスロー&キャッチを扱えるように

・FTPのサポートが完全に削除

Google Chrome 88で廃止されたFTPの機能に関するコードが削除されているとのこと。

・数字で終わるホスト名を拒否するように

「http://foo.127.1/」のように数字で終わるホスト名は本来無効のものですが、これまでは有効なURLとして扱われており、DNSで名前解決を試みていました。Chrome 95ではこの仕様がセキュリティ向上のため修正され、正常に無効なURLとして扱うようになったとのこと。

・開発ツールでCSSの編集がより簡単に

単位の部分をクリックすることでドロップダウンメニューから変更先の単位を選択可能になりました。

数字の部分をクリックして横にドラッグすることでキーボードを使わずに数字を変更することも可能になっています。

また、Chrome 95には19個のセキュリティバグフィックスが含まれています。