最後に緩急をつけた攻撃。

 最初に言いましたが、夏の日本はめちゃくちゃ暑いです。攻守のメリハリ、攻撃の鋭さ、仕留める力。そして、守備の最後の粘り。ここは対策を講じていかなければなりません。

 
 次のテストマッチは3月。海外組も参戦予定の戦い。中山(雅史)さんが解説でもおっしゃってましたが、今回の大会のメンバーから実質フィールドプレーヤーでオリンピックに行けるのは5人程度。

 狭き門です。

 チーム戦術は監督に任せるしかないと思いますが、個人スキル、感覚はJリーグで意識すれば上げられるはずです。いいものがあるから代表に呼ばれるわけです。単純なパスミスやトラップミスをしない基本技術。プレースピードが上がっても耐えられる体力、頭の回転スピード。勝負勘……。

 この辺りを身につけた状況で、3月の試合では今回と違う問題点や良さを見てみたいものです。

<了>

橋本英郎

PROFILE
はしもと・ひでお/1979年5月21日生まれ、大阪府大阪市出身。ガンバ大阪の下部組織で才能を育まれ、1998年にトップ昇格。練習生からプロ契約を勝ち取り、やがて不動のボランチとして君臨、J1初制覇やアジア制覇など西野朗体制下の黄金期を支えた。府内屈指の進学校・天王寺高校から大阪市立大学に一般入試で合格し、卒業した秀才。G大阪を2011年に退団したのちは、ヴィッセル神戸、セレッソ大阪、長野パルセイロ、東京ヴェルディでプレー。今季からJFLのFC今治に籍を置き、見事チームをJ3昇格に導く立役者のひとりとなった。日本代表はイビチャ・オシム政権下で重宝され、国際Aマッチ・15試合に出場した。現在はJリーガーとして奮闘する傍ら、サッカースクールの主宰やヨガチャリティー開催など幅広く活動中。Jリーグ通算/438試合・21得点(うちJ1は339試合・19得点)。173センチ・68キロ。血液型O型。

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