がん細胞の増殖を抑える!環状ペプチド「HiP-8」の威力
研究チームは、菅教授によって確立された、標的分子に特異的に結合する環状ペプチドを効率的に取得する技術「RaPID法」を使い、12個のアミノ酸がリング状に連結した環状ペプチドのHiP―8を人工的に作製した。
生体分子の精密な動きや形状変化を観察できる「高速原子間力顕微鏡」を使ってHiP―8の働きを調べると、HiP―8がHGFに結合し、活性型HGFの動きを抑制する様子が観察できた。これにより、HGFとMETの結合が阻害されていた。
放射性同位体元素で標識したHiP―8をマウスに投与して陽電子放射断層撮影(PET)で観察すると、がん組織の活性型HGFを検出することに成功した。
松本教授は「体内でHiP―8を少しずつ出し続けてHGFの活性を抑制するような治療法への応用も考えられる」と期待を示している。
