収益伸び悩む横河電機、戦略転換は奏功するか
「腰が引けたわけではない」―。西島剛志社長は新中計の目標をこう説明する。プラント向け制御システムが主力の同社は、20年度にROE10%以上、受注高と売上高の成長を年率3―5%などと打ち出した。前回の中計でROE11%以上、売上高4400億円を目指したが、受注環境が悪化して達成できなかった。戦略を転換して収益基盤の拡充に重点を置いた。
また医薬品や食品産業向けの案件も増やす。受注高を17年度の約100億円から、20年度に200億―300億円まで伸ばす。「生物由来のモノづくりが拡大している」(同)ことから商機を見いだす。自社開発の技術や製品に加え、M&A(合併・買収)も活用して事業のポートフォリオを拡充する。
前回の中計で設けていた戦略投資枠も継続し、新中計ではM&Aや協業に700億円を充てる方針を打ち出した。産業分野でIoT(モノのインターネット)をはじめとする新技術の活用が進み、外部から成長力を取り込んで、目標達成に弾みを付ける。
