OA業界、収益回復は本物か
業界最大手のキヤノンは、事務機器やカメラ、メディカルなど全事業で増収増益を見込む。この内、主力のオフィス事業では、個人認証が可能なソリューション付きの複合機を発売するなど、新製品による販売数量増加を目指す。同事業で「前期比3・9%の増収を見通している」(田中稔三副社長)。
富士ゼロックスとリコーは構造改革費用の影響がなくなり、19年3月期から営業増益に転じる。リコーは売価下落に伴う販売ミックスの悪化で今期は200億円の減益要因となる見通し。決して楽観視はできない。山下良則社長は「米国を中心にきっちり回復させたい」と意気込む。
一方、今期のリスク要因として為替の変動が影響しそう。米中貿易摩擦問題が拡大すれば、海外売上比率の高い各社の業績に響く可能性がある。セイコーエプソンは想定レートを1ドル=100円と保守的に設定した結果、減収となる見通しだ。
