(左から)S・ラモス、ボヌッチ、ピケ。(C)Getty Images

写真拡大 (全4枚)

「世界のCB トップ10」の選出方法
・『ワールドサッカーダイジェスト』および『サッカーダイジェストWEB』海外担当の12名による投票。
・12名は近年のパフォーマンスや実績を元に1〜10位をそれぞれ選出。
・1位が10ポイントで、以下の順位は1ポイントずつマイナス。ランキングはその集計。
 
 
■1位(112ポイント)
セルヒオ・ラモス
(レアル・マドリー/スペイン代表/31歳)
 スピード、高さ、強さ、得点力、そしてリーダーシップとすべてがハイレベル。史上初のチャンピオンズ・リーグ連覇を果たしたマドリーをキャプテンとして力強く牽引する。対人の強さは言うまでもなく、SBや相棒CBの裏のスペースを埋めるカバーリングも実に素早く的確。ヘディングシュート技術は下手なFWより数段上で、16-17シーズンは公式戦通算で10ゴールを挙げた。DFの常識を上回る決定力だ。
 
 
■2位(100ポイント)
レオナルド・ボヌッチ  
(ユベントス/イタリア代表/30歳)
 攻撃のスイッチを入れるフィードは、長短ともに逸品な世界屈指の「最終ラインのレジスタ」。守備もエアバトルの強さに加え、近年は読みや戦術面で長足の進歩を遂げて、とくに混戦のなかでの冷静さと的確なプレーは特筆ものだ。安定感ではS・ラモスを上回るだろう。復権を果たしたユーベの最終ラインを統率し、パーソナリティーの強さも証明している。
 
 
■3位(84ポイント)
ジェラール・ピケ
(バルセロナ/スペイン代表/30歳)
「強くて巧い」バルサのCB像を体現する唯一無二の存在は、威風堂々とした振る舞いでチームに安心感をもたらす。絶妙なボールキープとパス出しで攻撃の起点を作り、守備では積極的に攻め上がるSBのカバーし、空中戦で存在感を見せる。コンディション不良が少なくなく、波はあるものの、個人能力で敵を封じる純粋なクオリティーは世界最高レベルだ。
■4位(69ポイント)
ディエゴ・ゴディン
(アトレティコ・マドリー/ウルグアイ代表/31歳)
 堅守を誇るアトレティコとウルグアイ代表の象徴的な存在。巧さや速さはないが頑強さと気迫、狡猾さは凄まじいレベルで、とりわけエアバトルは文字通り無敵だ。アタッカーが最も“嫌がるCB”と言っていいだろう。ミスが少なく常にコンスタントで、闘将ディエゴ・シメオネの魂を体現するリーダーとしても一級品だ。
 
 
■5位(61ポイント)
マッツ・フンメルス    
(バイエルン/ドイツ代表/28歳)
 8年ぶりにバイエルン復帰を果たした16-17シーズンは、頭脳的な守備と精度の高いフィードという持ち味を存分に発揮。いわゆる“ポカ”が皆無で、ブンデスのDFでは史上最高額の約42億円の移籍金に恥じないほぼパーフェクトな働きを見せた。人格者でリーダーシップもある。「最終ラインの司令塔」としては、ピケ、ボヌッチと並ぶ世界のトップ3だ。
 
 
■6位(33ポイント)
ジェローム・ボアテング
(バイエルン/ドイツ代表/28歳)
 フィジカル、スピード、危機察知能力を活かしてピンチを封じる。ゴールに直結するロングフィードは正確無比で、観ていて楽しいスペクタクルなCBだ。16-17シーズンは怪我と不調が重なって評価を落とし、今回のアンケートでも能力を考えればポイントがやや伸びなかった。新シーズンの再起に期待したい。
■7位(29ポイント)
ジョルジョ・キエッリーニ
(ユベントス/イタリア代表/32歳)
 ルイス・スアレスやリオネル・メッシを封じ切ったCLバルサ戦で証明した通り、1対1の強さはいまだ圧倒的。荒っぽいイメージが強いが、鋭い読みを利したパスカットも一級品だ。ボヌッチ、アンドレア・バルザーリと組む「守備版BBC」の強固さは、セリエAはもちろん欧州中を見渡しても屈指だ。ソツがなく正確なパスワークもチームを下支えする。