テネリフェ柴崎、痛恨の敗戦も地元紙が高評価 「最高のガク」「継続起用に値する」

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敵地でムルシアに0-1敗戦、暫定4位に転落

 テネリフェのMF柴崎岳は、現地時間29日に行われたリーガエスパニョーラ2部第36節ムルシア戦に先発フル出場したものの、チームは0-1で敗戦した。

 しかし現地紙からの評価ではチーム最高点を得るなど、高い評価を受けている。

 柴崎はこの日、トップ下のポジションでキックオフの時を迎えた。しかし前半20分に左CKからの流れで、ムルシアのMFティトに押し込まれて先制点を奪われる。その後は柴崎がボールを受けて得意のパスで崩そうとする場面も見受けられたものの、最後までゴールを突き破ることはできなかった。

 暫定4位に転落し、昇格プレーオフ争いのなかで痛い敗戦となったテネリフェだが、柴崎個人のプレーぶりは認められているようだ。「デポルプレス」紙の寸評では、「前半こそ彼に相棒がいなかったため狙いは成功しなかったが、日本人のガクは後半に素晴らしいプレーぶりを見せた。ボールを呼び込み、賢くプレーし、アイデアを見せた。この島に着いてから最高のガクだった」と、クオリティーの高いプレーだったと称賛されている。

チーム単独最高点の「7点」がつけられる

「エル・ドルサル」紙ではチームが敗戦したこともあり、各選手の採点は低めになっているが、柴崎にだけ単独最高点の「7点」がついている。「手痛い敗戦のなかでのポジティブな部分だ。彼はボールを受け、チーム全体を引き締め、ペナルティーエリアでは止められてしまったものの、彼自身が求めているプレーを見せた。継続しての起用に値する」と、今後のスタメン定着もあり得るとした。

 柴崎は半年間の契約終了後、日本へ帰国するとの報道が流れている。自身の去就が騒がれるなかでも、安定したプレーぶりを見せたことで意地を見せた格好となった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images