学生、新社会人は使わないともったいない! タダで使えるマイクロソフトのデジタルノート OneNote 2013を活用しよう
マイクロソフトが提供するOneNote(ワンノート)というソフトがある。さまざまな情報をノート感覚で記録できる「デジタルノート」と呼ばれるソフトだ。
実は、Windows版やMac版が無料で使えることをご存じだろうか。
機能制限はほぼないので、仕事に、プライベートにと、活用範囲が広い便利なソフトだ。
今回は、このOneNoteについて紹介する。
●もともと有料だったソフトを無償で提供
マイクロソフトのOneNoteというソフトを知っているだろうか。WordやExcelほど有名ではないが、すでに10年以上の歴史を持つOfficeファミリーの一員だ。また、ここ数年、マイクロソフトがかなり力を注いで開発してきたソフトでもある。マイクロソフトでは「デジタルノート」と呼んでいる。
WordやExcelが文書や表を作るアウトプットのツールなのに対し、OneNoteは情報収集を目的とするインプットのためのツールだ。
実際、OneNoteを使うと、文字、画像、音声、動画、各種ファイル……などをページの好きな位置に取り込んで管理できる。OCR機能まで付いている。
たとえば、
ホワイトボードの文字をスマホで撮影し、画像をOneNoteに貼り付けると、文字として認識されて管理できる。
約1年前の2014年3月、マイクロソフトは、このOneNoteを無償化した。その結果、次のすべてのプラットフォームでOneNoteを無料で利用できるようになった。
Windows、Windowsストア、Windows Phone、Mac、iPad、iPhone、Android、Web
特にパソコンユーザーにとっては、これまで有料だったWindows版、Mac版をタダで使えるメリットは大きい。マイクロソフトとしては、情報収集にはOneNoteを無料提供し、集めた情報を加工・分析するとき、有料のWordやExcelの利用を促すという戦略だ。
【画面1】Windows版のOneNote。文字や画像、音声などをどんどん取り込める。取り込んだ情報はOneDriveに保存される。
【画面2】Mac版のOneNote。取り込んだ情報は、他のプラットフォームのOneNoteでも共有される。
●講義メモから議事録作成、ビジネス情報の収集まで活用範囲は広い
OneNoteでは、「ノートブック」「セクション」「ページ」という3つの単位で情報を管理する。
「ノートブック」が最も大きい単位で物理的なノートに相当する。
「セクション」はノートを分割する単位で、入力エリア上のタブがそれにあたる。
「ページ」が最小単位で、文字通りノートの1ページ、1ページに相当する。
ページは画面右側のタブで切り替えることができ、セクション内に自由に追加できる。
この3つだけ意識すれば、あとはページの好きな位置に情報を貼り付けていくだけだ。
たとえば,
メモをとるなら、ページの任意の位置をクリックして入力する。入力した文字は、自動的に「ノートコンテナ」と呼ばれるボックスに入り、入力したあとで自由に動かしたり、結合・分割したりできる。画像や音声、動画なども同様だ。
なお、OneNoteでは、入力した情報がすべてクラウドストレージのOneDriveに自動保存されるので、ファイル保存の機能はない。文字でも画像でも、とりあえず気になったことはすべてガンガン入れていけるのが、OneNoteのいいところなのだ。
いまは新入生、新社会人の季節だ。パソコンを購入し、Word、Excelの操作に苦労している方も多いのではないだろうか。
だったら、まずは、OneNoteからはじめてみてはどうだろう。
講義メモや議事録を作るときは、OneNoteの方が何かと便利だ。気になったことは、何でもOneNoteに入れておけば、あとで何かと役に立つ。OneNoteを入り口にWord、Excelへと誘うマイクロソフトの戦略そのままだが、情報活用という点では、非常にまっとうなルートだと思う。
【画面3】文字や画像をページ中の好きな位置に自由に貼り付けられる。タッチ対応していれば、手書きでの書き込みも可能。フォーマットを気にすることなく気軽に情報をスクラップできるのが、OneNoteのいいところだ。
井上健語(フリーランスライター)
実は、Windows版やMac版が無料で使えることをご存じだろうか。
機能制限はほぼないので、仕事に、プライベートにと、活用範囲が広い便利なソフトだ。
今回は、このOneNoteについて紹介する。
●もともと有料だったソフトを無償で提供
マイクロソフトのOneNoteというソフトを知っているだろうか。WordやExcelほど有名ではないが、すでに10年以上の歴史を持つOfficeファミリーの一員だ。また、ここ数年、マイクロソフトがかなり力を注いで開発してきたソフトでもある。マイクロソフトでは「デジタルノート」と呼んでいる。
WordやExcelが文書や表を作るアウトプットのツールなのに対し、OneNoteは情報収集を目的とするインプットのためのツールだ。
実際、OneNoteを使うと、文字、画像、音声、動画、各種ファイル……などをページの好きな位置に取り込んで管理できる。OCR機能まで付いている。
たとえば、
ホワイトボードの文字をスマホで撮影し、画像をOneNoteに貼り付けると、文字として認識されて管理できる。
約1年前の2014年3月、マイクロソフトは、このOneNoteを無償化した。その結果、次のすべてのプラットフォームでOneNoteを無料で利用できるようになった。
Windows、Windowsストア、Windows Phone、Mac、iPad、iPhone、Android、Web
特にパソコンユーザーにとっては、これまで有料だったWindows版、Mac版をタダで使えるメリットは大きい。マイクロソフトとしては、情報収集にはOneNoteを無料提供し、集めた情報を加工・分析するとき、有料のWordやExcelの利用を促すという戦略だ。
【画面1】Windows版のOneNote。文字や画像、音声などをどんどん取り込める。取り込んだ情報はOneDriveに保存される。
【画面2】Mac版のOneNote。取り込んだ情報は、他のプラットフォームのOneNoteでも共有される。
●講義メモから議事録作成、ビジネス情報の収集まで活用範囲は広い
OneNoteでは、「ノートブック」「セクション」「ページ」という3つの単位で情報を管理する。
「ノートブック」が最も大きい単位で物理的なノートに相当する。
「セクション」はノートを分割する単位で、入力エリア上のタブがそれにあたる。
「ページ」が最小単位で、文字通りノートの1ページ、1ページに相当する。
ページは画面右側のタブで切り替えることができ、セクション内に自由に追加できる。
この3つだけ意識すれば、あとはページの好きな位置に情報を貼り付けていくだけだ。
たとえば,
メモをとるなら、ページの任意の位置をクリックして入力する。入力した文字は、自動的に「ノートコンテナ」と呼ばれるボックスに入り、入力したあとで自由に動かしたり、結合・分割したりできる。画像や音声、動画なども同様だ。
なお、OneNoteでは、入力した情報がすべてクラウドストレージのOneDriveに自動保存されるので、ファイル保存の機能はない。文字でも画像でも、とりあえず気になったことはすべてガンガン入れていけるのが、OneNoteのいいところなのだ。
いまは新入生、新社会人の季節だ。パソコンを購入し、Word、Excelの操作に苦労している方も多いのではないだろうか。
だったら、まずは、OneNoteからはじめてみてはどうだろう。
講義メモや議事録を作るときは、OneNoteの方が何かと便利だ。気になったことは、何でもOneNoteに入れておけば、あとで何かと役に立つ。OneNoteを入り口にWord、Excelへと誘うマイクロソフトの戦略そのままだが、情報活用という点では、非常にまっとうなルートだと思う。
【画面3】文字や画像をページ中の好きな位置に自由に貼り付けられる。タッチ対応していれば、手書きでの書き込みも可能。フォーマットを気にすることなく気軽に情報をスクラップできるのが、OneNoteのいいところだ。
井上健語(フリーランスライター)