米ロサンゼルス(LA)のダウンタウンに旭日旗模様のステッカーが貼られていたとして、在米韓国人社会が問題視している。在米韓国人らはステッカーを「戦犯旗ステッカー」と呼び、公共物を毀損(きそん)したなどと批判の声を上げている。

 複数の韓国メディアによると、ステッカーは小さく、ハートの形をしており、中心に赤い円と放射線状に伸びる赤い光が描かれていた。ダウンタウンの日本人街リトル・トーキョー内で、複数の道路表示板に貼られているのが確認された。

 韓国メディアが7月27日にステッカーの存在を指摘したことから注目を集め、在米韓国人らは「日本軍国主義を象徴する戦犯旗ステッカーが公共の場に貼られていた」として怒りと驚きを露わにしているという。LAの韓人会や韓人商工会議所など韓国系団体は、公共物を毀損する「ヴァンダリズム」にあたるとしてLA当局に通報し、ステッカーを除去するよう求めた。

 LA韓人商工会議所の関係者は、「歴史問題で感情的な対立が深まる中、日本帝国主義の象徴で戦犯国の遺物である戦犯旗をダウンタウンに堂々と貼り付けることは日韓両国の未来のためにならない」と批判した。(編集担当:新川悠)