U-22代表のロンドン五輪予選が、いよいよ明日18日に迫っているね。ホーム&アウェイで戦い、勝者が最終予選に進む。つまり一発勝負。決勝戦と言い換えても過言ではない、大事な試合だよ。

ところが、世間的に冷めた状態にあるのが気になる。W杯だけじゃなく、五輪世代の活躍がサッカー界全体に及ぼす影響は大きい。特にこの世代はU-20W杯に出場していないし、これで五輪も逃すとなれば空白の世代となってしまう。負けたときのダメージは計り知れないね。

プレッシャーをかけたいわけではないけれど、もう少し、試合に向けての環境を作る必要があると思う。負ければ後がない大事な試合を戦う、そのために全力で応援する、盛り上げる、というサッカー界全体の熱を、醸成する必要があるんじゃないかな。アイドル的な海外組に目を向けているだけではいけないということを、ファンもメディアも認識するべきだろう。

愛のある厳しい目が、選手を育てることにつながる。現状、僕の目にはJリーグのレベルが低下しているようにも見える。ACLで勝てないのはその最たる例で、J1だけでなくJ2も同様だ。選手が次々に海外へ飛び出していくのともリンクしている問題だと思う。

代表戦とJリーグのファン層は、明らかに違う。Jリーグにもっと目を向けてもらうためにも、普段Jリーグでプレーしている選手たちが多いU-22代表の予選突破、そして五輪での活躍は、必ず成し遂げてもらいたいね。