ブラジル代表の新指揮官に、マノ・メネセス監督が就任することが正式に決まった。コリンチャンスでの練習後に行われた記者会見で、同監督が「イエス」と言ったことを認めている。コリンチャンスのロナウド、ロベルト・カルロスがお祝いの言葉を伝えるために会見室を訪れ、メネセス監督は「とても誇りに思っているし、幸せを感じている」とコメント。「自分は2番目の選択肢だったが、それについて私が言うべきではない。ムリシー・ラマーリョのことは人間として称えているんだ」と続けた。

コリンチャンスのアンドレス・サンチェス会長は、涙を浮かべながらメネセス監督に感謝の言葉を述べ、「明日の試合に負けたら、代表に行かせないからな」と冗談を飛ばしてから、同監督と抱擁を交わした。メネセス監督は25日にコリンチャンスを退団し、26日に8月10日に行われるアメリカとの親善試合に向けて招集メンバーを発表する。今回は国内でプレーする選手から招集されることとなっており、ネイマールやガンソといった若手選手たちも呼ばれるだろう。

CBF(ブラジルサッカー連盟)のリカルド・テイシェイラ会長は23日、フルミネンセのムリシー・ラマーリョ監督と会談し、2014年ブラジル・ワールドカップ(W杯)でセレソンを率いるように招いていた。だが同日午後、フルミネンセのロベルト・ホルカデス会長は、ラマーリョ監督を手放すつもりがないことを明言し、同監督はボタフォゴとのリーグ戦に向けて練習を指揮。同日夜、CBFは公式サイト上で、フルミネンセが契約破棄を認めなかったため、ラマーリョ監督がオファーを断ったと発表した。

そしてしばらくしてから、CBFはメネセス監督が新たなオプションであると明らかにする。フルミネンセの幹部と違い、コリンチャンスの幹部とCBFの方向性が別れることはなかったようだ。サンチェス会長は、南アフリカW杯におけるブラジル代表派遣団の団長だった。CBFはサイト上で、メネセス監督がドゥンガ監督の後任候補3人の一人だったと明かし、14年W杯に向けて新たな代表チームをつくる上で、テイシェイラ会長のプロジェクトとメネセス監督のそれが一致していると発表した。