中国:生産量減少も、アルミ価格は軟調
 8月27日、中国非鉄金属工業協会の情報によると、現在、多くのアルミ生産企業が生産を停止しており、生産量は35万トン以上減産となっているが、中国国内のアルミ価格は依然として軟調を示しているとのこと。
 国内アルミ価格は直近一ヶ月で1トンあたり1万9000元(約30万4600円)より、1万7700元(約28万3700円)に下落した。特に先週から、中国政府がアルミ合金輸出に15%の輸出税徴収を開始したため、国内アルミ価格は更に下落し、一時的に1トンあたり1万7600元(約28万2100円)を記録した。
 その後、8月20日、国家発展改革委員会が電力卸価格を引き上げたことで、アルミ価格の下落に歯止めがかかり、1万7900元(約28万6900円)に戻した。
 しかし、在庫量の多さ、供給過剰情勢の深刻化、ならびに需要の低調などが原因となり、アルミ市場の軟調は今後も持続する見込みとのこと。
 世界最大のアルミメーカー、ロシアルーサル(RUSAL)によると、「中国アルミを含める中国の主要アルミ生産企業20社が5%―10%の減産をしたため、来年初頭、アルミ価格は1トンあたり2780ドル(約1万8991元)から4000ドル(約2万7325元)に上昇する。値上げ情勢は今後二、三年間続く」と予測した。
( China Press 2008:XJ)