投資アドバイザーの鳥海翔氏が自身のYouTubeチャンネルで「なぜ今FANG+から資金が流れているのか。長期投資で本当に考えるべきポイントを解説します!」を公開した。安易な「FANG+」への集中投資に警鐘を鳴らし、株価下落時の冷静な判断軸について語っている。

動画の冒頭、視聴者からの「FANG+100%で良くないか?」という質問に対し、鳥海氏は「長期間持っていたら一番増えるという前提を疑ってみてほしい」と語りかける。過去1年間のリターンを比較すると、FANG+が「+34.25%」であるのに対し、S&P500は「+38.40%」、NASDAQ100は「+53.08%」と、FANG+のほうが低いリターンとなっている事実を指摘。「明らかに今のお金の流れはFANG+ではないところに流れている」と解説した。

また、「過去のリターンは未来を保証するものではない」とし、かつて世界最大の企業であったエクソンモービルなどを引き合いに出し、特定のテーマに絞られた投資の危険性を説いた。続いて、日本の半導体関連株の動向に触れ、AIブームにおいて「メモリがないとGPUが効率的に動かない」と判明した結果、メモリを製造する企業の株価が異常な伸びを見せている背景を解説した。

さらに動画終盤、直近の半導体株の下落について意見を求められると「一言で言うと騒ぎすぎ。みんな株価だけで判断しすぎ」と一蹴。「株価=EPS(一株あたりの利益)×PER(世の中からの期待)」というフリップを示し、主要なIT企業のEPSは軒並み上がっていると説明。「EPSが下がっているなら下落は長続きする傾向が強いが、期待や不安に伴って下落しているなら一時的なものであることが多い」と分析した。

最後に鳥海氏は、「株価だけを見て騒ぐのではなく、他の要因を冷静に見ないといけない」と呼びかけ、利益や雇用、物価、金利の動向を見極めることの重要性を強く訴えて動画を締めくくった。