家族のもとへ帰してあげたい―、その一心で遺骨を地中から捜し出し、歴史までも掘り起こす。具志堅隆松さんはボランティアとして40年近い歳月を捧げ、戦没者の声なき声に耳を傾けてきた。戦争につながる基地をつくるために、遺骨のまじった土砂を使わせるわけにはいかない。そう決意して開始したハンスト抗議には、世代を超えて、全国に支持や共感の声が広がっている。今も戦争の爪痕が色濃く残る沖縄で、東日本大震災の被災地・