サッカーのU―20(20歳以下)女子ワールドカップ(W杯)は26日、グループリーグ最終戦を行い、日本女子代表(ヤングなでしこ)はスイスに4−0で快勝してA組を1位通過した。30日に行われる準々決勝では、B組2位の韓国と対戦。韓国メディアは、「今度は“太極少女”の出番」などと報じ、ロンドン五輪の男子サッカーに続く日韓戦に高い注目を示した。

 日本代表は、2大会ぶりの決勝トーナメント進出。韓国代表はB組最終戦で対戦したブラジルを2−0で下し、8強進出へ駒を進めた。

 サッカーの日韓対決は、8月11日にロンドン五輪サッカー男子の3位決定戦で行われたばかり。当時、試合終後に、韓国代表の朴鍾佑(パク・チョンウ)選手が「独島(竹島の韓国名)はわが領土」と韓国語で書かれたメッセージを掲げるという問題を起こした。五輪憲章では、会場での政治的な宣伝活動を禁じていることから、国際オリンピック委員会(IOC)は朴選手を表彰式へ出席させないよう要請し、メダルの授与を保留にした。

 韓国メディアは、「日本が観戦者の旭日(きょくじつ)旗のスタジアム持ち込みを認めたり、朴選手のメダル授与が保留となるなど微妙な状況が続く中で、再び日韓が対戦することになった」と報道。「朴選手の『独島セレモニー』(メッセージを掲げた行為)で触発されたグラウンドでの神経戦は、今試合にどのような影響を与えるのだろうか」と高い関心を寄せた。

 一方、韓国代表のチョン・ソンチョン監督は、2010年のU−17(17歳以下)女子W杯決勝で日本を破ったメンバーを布陣していると述べ、日本戦に自信を見せた。