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(ジャンル:ロック)

女性ヴォーカリストと聞けば、全部いっしょにして「歌姫」と形容するのはいただけない。アイスランド出身のビョークは女性ヴォーカリストであるが、偉大なサウンドクリエーターである。そんなビョークがポップさを厳しく排した最新アルバムが「ヴォルタ」である。

ビョークの魅力を本当に知るには、かなりの数リリースされているライブDVDを見るのが一番良い。なにしろ演奏軍団が尋常ではないのだ。あるときはブラスアンサンブルとガムランアンサンブルを従えて登場したり、別の時にはイヌイットの女性コーラスを従えて登場したりしており、別働隊で最新鋭のサウンドシステムが異様な音群を放射する。

ビョークはポップアーティストとしての立ち位置をキープするべく、曲調そのものはポップさを忘れていない音作りをしていたが、今回紹介する2007年発表の「ヴォルタ」に至っては、もはや普通のロックファンには付いていけない次元に達している。むしろ前衛系プログレッシブロックファンや現代音楽ファンにアピールする内容である。

圧巻はチベット独立をテーマにした「Declare Independence」だろう。「汝らの旗を掲げよ!」と激しくアジるこの過激な曲、パリでのライブDVDで見ると、観客が一斉にチベット国旗を掲げて応える。

ビョークは多作家であり、リミックス作品も多いので、どれから聴いてよいのかわからないという人が多いと思われるが、「尋常でない音世界」を求めるなら、まずはこのアルバムを聴いて欲しい。
(曲目リスト)
1. アース・イントゥルーダーズ
2. ワンダーラスト
3. ザ・ダル・フレイム・オブ・デザイア
4. イノセンス
5. アイ・シー・フー・ユー・アー
6. ヴァータブリー・バイ・ヴァータブリー
7. ニューモニア
8. ホープ
9. ディクレア・インディペンデンス
10. マイ・ジュヴナイル
(TechinsightJapan編集部 真田裕一)

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