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かつて一世を風靡した北海道発祥のカレー専門店「リトルスプーン」。

惜しまれつつ姿を消しましたが、14年ぶりに復活しました。

復活劇にはある社長たちの熱い思いがありました。

懐かしい味を求めて…およそ100人!長い行列のお目当ては

開店前にできていた長い列。

そのお目当てはー

14年ぶりに復活した北海道発祥のカレー専門店「リトルスプーン」です。

懐かしい味を求めて、およそ100人も並んでいました。

店内にはマスコットキャラクター「スプーンちゃん」も復活。

(店員)「オープンいたします!いらっしゃいませ」

リトルスプーンのカレーといえば、道産のタマネギをじっくり煮込んだ甘みのある濃厚なルーが特徴です。

14年ぶりのその味に、食べた客は…

(客)「懐かしい味がします」

(客)「思い出の味なので」

この味に魅せられたのが、復活劇の仕掛け人・鴨田誓一社長です。

開店当日には自ら客にエコバッグなどの記念品を配っていました。

実は鴨田社長は、道民にもなじみ深い「味の時計台」などの飲食チェーンを手掛ける経営者です。

(時計台観光 鴨田誓一社長)「単純にリトルスプーンが大好きで、お店で食べたいという一心で、できないんだったら私がやろうかと」

札幌で創業したカレー専門店「リトルスプーン」復活へ!

リトルスプーンは1999年に札幌で創業したカレー専門店です。

工場で製造した本格的なルーカレーを手ごろな値段で楽しめるとあって、一時は全国に60店舗以上を展開しました。

しかしその後、経営が悪化して、2012年までにすべての店が姿を消しました。

オープンに向けてこの日、店は慌ただしい雰囲気に包まれていました。

カウンターに備品を並べたり店内の掃除など仕事は山ほどあります。

店内には鴨田社長の姿もありました。

再現したカレーをさっそく試食していましたが、スプーンにもこだわったといいます。

一緒に試食しているのが、リトルスプーンのカレーを守ってきた冷凍食品メーカーの松村勝治社長です。

(エムフローズン 松村勝治社長)「30代半ばくらいの方に試食してもらったのですが、一口目に『おいしい』と言うのかと思ったら『懐かしい』と」

(時計台観光 鴨田誓一社長)「最初に食べたとき『この味』とか『懐かしい』というところが、リトルスプーンの良いところ」

松村社長の会社はリトルスプーンの旧運営会社からレシピなどを買い取り、一部のスーパーにレトルトカレーとして卸していました。

しかし、店舗がない中では販路拡大に限界があり、鴨田社長とタッグを組んだといいます。

(エムフローズン 松村勝治社長)「実店舗、とにかく1店舗ほしいというのがあった。(鴨田社長には)ご自身が好きだ・食べたい・大好きだという思いがある。私たちのブランドを大事にしてくださるのではというのが一番の決め手」

レトルトカレーを作る工場です。

運ばれてきたのは大量の道産タマネギ。

大鍋でじっくり煮込むことで焦げ付きを防ぎ、リトルスプーン独特の甘味と辛さがマッチした味を作り上げます。

こうして出来上がったリトルスプーンのカレー。

『またお店で食べてもらいたい』との思いとともに店に届けられていました。

「家族で来た思い出の味」行列は途絶えず…厨房は大忙し

そして、オープン当日。

(林記者)「きょうオープンのリトルスプーンの店の前にいます。ものすごい行列です。伝説の復活まであともう少し」

およそ100人の客が開店前から並びましたが、先頭の男性は午前8時から並んでいたといいます。

(客)「懐かしい味が楽しめればと思います。レトルトは食べているんですけど、お店の味がどんなだったか思い出しながら食べたいと思います」

(客)「開店初日に絶対行きたいと思って有給をもらって来ました。小さいころに家族で来た思い出の味で、楽しみにしています」

開店直前、エプロンに袖を通した鴨田社長。

お店の復活を前に笑顔がこぼれます。

(時計台観光 鴨田誓一社長)「おじいちゃんがみんなに着せてもらっている感じがする」

開店祝いの花とともに松村社長も駆け付けました。

そして、店員たちに向けてこうあいさつしました。

(エムフローズン 松村勝治社長)「おいしいカレーを届けるのが私の仕事ですので。あとは皆さんがお客さまを笑顔にできるように接客してもらえれば」

(時計台観光 鴨田誓一社長)「僕も一言。伝説を作りましょう」

お店は予定よりも10分早く営業開始!

そして、記念すべき一杯目のカレーが先頭に並んでいた男性に運ばれました。

(客)「懐かしい味がします。オーソドックスなこの感じがいいですね」

(客)「思い出の味なので甘くておいしいです」

(林記者)「若干涙目ですね」

(客)「本当に感動しました」

予想以上の大入りに厨房は目が回るような忙しさ。

飛ぶようにカレーが売れていきます。

閉店となる午後8時、あたりが暗くなっても行列は途絶えませんでしたが…

(店員)「本日20時までになっておりまして」

お客さんに泣く泣く帰ってもらう場面もありました。

そして、オープン初日長い一日が終わりました。

気になる売り上げを聞いてみると…

(店員)「439名のお客さまにお越しいただきました。ものすごく多くのお客さまに来ていただいたということなので嬉しい限りです」

大盛況で終えた初日。

復活の立役者2人は今後への思いをこう語っていました。

(時計台観光 鴨田誓一社長)「本当に伸ばせるだけ伸ばしたいですよ。慌てず慌てず一緒に歩んでいければ」

(エムフローズン 松村勝治社長)「広げていくのが目的ではない。1店舗ずつ」

(時計台観光 鴨田誓一社長)「一過性ではなくてずっと続くことを目標にしていきたい」

鴨田社長の熱い思いとカレーを守り続けてきた松村社長がタッグを組み、14年ぶりに復活したリトルスプーン。

再び多くの人たちを魅了していきそうです。