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 ◇W杯北中米大会決勝トーナメント2回戦 フランス ― パラグアイ(2026年7月4日 フィラデルフィア)

 FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会は4日(日本時間5日)、決勝トーナメント2回戦が行われ、パラグアイ(FIFAランキング34位)はフランス(同1位)に0―1で敗れ、4大会ぶりのベスト8進出はならなかった。28年ぶりに「イエローカードゼロ」と達成した。

 前半34分、敵陣で突破を図ろうとしたフランスのFWエムバペ(Rマドリード)に対して、パラグアイのMFクバス(バンクーバー)が背後から腕をつかんで引き倒した。起き上がったところに体をぶつけてきたクバスをエムバペが両手で突き飛ばし、両軍がヒートアップ。パラグアイの選手たちがエムバペを取り囲んだ。主審がエムバペをかばって遠ざける一方、フランスのメンバーがパラグアイの選手たちに突進してつかみ合いに発展。関係ないところでフランスのFWバルコラ(パリSG)とパラグアイのDFベラスケス(セロ・ポルテーニョ)が口論を繰り広げた。

 主審はクバスのファウルを取ったが、イエローカードはなし。両軍がもめている最中に輪を抜け出したエムバペは、直後に相手DFカセレス(ディナモ・モスクワ)と笑い合うなど、すぐに切り替えていた。試合はボール支配率が80パーセントに達したフランスの猛攻をパラグアイが堅守はね返す展開で、0―0のまま折り返した。その後もエムバペに対する度重なる悪質プレーもあったが、イエローカードが提示されることはなかった。

 しかし後半、ペナルティーエリアに進入してきたフランスFWドゥエ(PSG)をMFのD・ゴメス(ブライトン)が倒してしまい、VARでPKの判定に。エムバペにPKを決められ、ついに先制を許した。その後はGKヒルがスーパーセーブを見せ、攻撃的な選手を投入して反撃したが、ゴールは奪えなかった。

 W杯でパラグアイが警告なしで試合を終えたのは、98年フランス大会1次リーグのナイジェリア戦(3―1)以来、実に28年ぶりとなった。当時もパラグアイには警告者は出ず、ナイジェリア側のみにイエローカードが提示されていた。

 しかしフランス紙の「ル・パリジャン」では「ウズベキスタンの主審は一体何を考えていたのか?」と主審への批判的な見出しをつけた。「イルギズ・タンタシェフ主審は、パラグアイ選手がキリアン・エムバペやフランス代表に対して度重なる悪質なファウルを繰り返すのを許し、イエローカードを1枚も提示しなかった」とつづり始め、「最後まで茶番劇のような試合だった。パラグアイがワールドカップの試合で1枚もカードを受けずに済んだのは、1998年のナイジェリア戦以来のことだ」と報じた。