【木村 隆志】亀梨和也と田中みな実が電撃結婚…「芸能人同士」の結婚ラッシュの裏にある「大手事務所の異変」

写真拡大 (全4枚)

主演俳優たちの結婚ラッシュ

6月29日、亀梨和也と田中みな実が結婚を発表した。さらに田中が第1子を妊娠していることも明かされ、祝福と戸惑いなどが交錯している。交際報道以降、結婚と破局、両方の噂が流れていたが、電撃的な発表に驚いた人が多かったのだろう。

各局の情報番組が急きょ特集を組んだほか、関連ニュースが9回もYahoo!トピックスに選ばれるなど、反響の大きさはここ数年の中でもトップクラス。2人のファンならずとも注目度が高いのは「誰もが知る知名度トップの芸能人同士だから」にほかならない。

ただこのところ、その知名度トップクラスの芸能人同士で結婚するケースが続いていた(下記、年齢は発表当時)。

主演俳優やバラエティMCクラス同士の結婚では、今年4月に中島裕翔(32歳)と新木優子(32歳)、同2月に神尾楓珠(27歳)と平手友梨奈(24歳)。昨年12月に高杉真宙(29歳)と波瑠(34歳)、同8月にカズレーザー(41歳)と二階堂ふみ(30歳)。さらに、1年半前に岡田将生(35歳)と高畑充希(32歳)、2年前に高橋一生(43歳)と飯豊まりえ(26歳)、山田裕貴(33歳)と西野七瀬(29歳)が結婚した。

この間、他の主演俳優やMCクラスでは、今年4月に内田有紀(50歳)が元俳優の柏原崇(49歳)、同3月に満島ひかり(40歳)がモデルの浅野啓介(32歳)、同1月に長澤まさみ(38歳)が映画監督・福永壮志(43歳)、昨年8月に趣里(34歳)が元BE:FIRSTの三山凌輝(26歳)、同1月に伊藤沙莉(30歳)が劇作家・蓬莱竜太(48歳)と結婚した。

一方、多くを占めていた一般人と結婚したのは、水上恒司(26歳)、神木隆之介(32歳)、松下洸平(38歳)の3人に留まっている。

なぜ一般人ではなく知名度トップクラスの芸能人同士での結婚が増えているのか。また、これは昭和時代に多かったパターンだが、はたして同じような理由があるのか。芸能事務所、テレビ、広告らの関係者から聞いた話を交えながら、その理由を掘り下げていく。

かつて大物同士の結婚が多かった理由

昭和時代に芸能人同士の結婚が多かったのは、格を重んじる傾向が強かったから。現在より芸能人のステイタスが高かったこともあって、事務所や世間から「ふさわしい相手との結婚」が求められ、本人もそれを意識して相手を選び、距離を縮めようとしていた。

わかりやすい結婚例をあげると、小林旭と美空ひばり、勝新太郎と中村玉緒、石坂浩二と浅丘ルリ子、西郷輝彦と辺見マリ、萩原健一といしだあゆみ、三浦友和と山口百恵、森進一と森昌子、水谷豊と伊藤蘭などが結婚。

当時の芸能界は「結婚相手は対等レベルでなければ認めない」、あるいは「ファンを納得させられず人気が下がってしまう」というムードがあった。だからこそ金屏風の前で華々しく会見を行い、豪華披露宴がテレビ中継されるなど、国民的な関心事だったことは確かだ。

また、芸能人以外との結婚はさらに格の高い実業家やクリエイターが期待されるなど、「好きだから結婚できる」というわけではなく、だからなのか、早々に離婚する夫婦が多かった。

芸能人の社会的な影響力が大きいから相手の格が重視されたのだが、時代が平成に変わると徐々に芸能人同士の“格差婚”が増加。人気と実力の差がある相手との結婚が増えたほか、一般人との結婚も増え、むしろトップ同士の結婚はめったに見られなくなった。

この変化は主に「ネットの普及で情報量が増えたほか、SNSで自ら発信するなど、芸能人が身近な存在になった」こと、「芸能人同士のほうが事務所間の調整、共演NGの必要性、生活や収入が不安定などのリスクがある」ことの2点。

そのため女性芸能人は経済的に安定している企業経営者、男性芸能人は仕事に理解があって支えてくれる元タレントの一般女性との結婚が増えた。

揺らぐ大手芸能事務所の収益構造

ただそれでも事務所の影響は依然として大きく、結婚相手やタイミングなどの承諾が求められ、簡単にはゴーサインが出ないようなムードがあったが、時代が令和に変わるあたりから変化が起きはじめる。

なかでもターニングポイントになったのは、2019年に旧ジャニーズ事務所が「SMAPの元メンバーにテレビ出演できないように圧力をかけた疑い」で公正取引委員会から注意を受けたこと。

これ以降、人気と実力のある芸能人たちの独立が続き、事務所が稼ぎ頭を失うケースが続いている。それは7月1日に門脇麦(33歳)の独立が発表されたことからもわかるのではないか。

SNSや動画配信サービスの普及によって「大手芸能事務所とテレビが手を組んで稼ぐ」という一極集中的な収益構造が崩れ、事務所に頼らずとも自ら営業できる芸能人が増えた。

実際、事務所の手配でテレビに出なくても配信でファンとつながり、直接的に収益を得ることも可能。さらにトラブルが発生時に必ずしも事務所が守り切れない時代になったことや、大手芸能事務所のトップが高齢化したことなども含め、最近では「一定の人気と実力があれば独立を考えるほうが自然」という感すらある。

いずれにしても、多くの事務所が求心力を失ったことで、公私ともに所属芸能人の意向を前提とした対応が求められるようになったことは間違いないだろう。「営業と交渉のみを行うエージェント契約を受け入れざるを得ない」ことと同じように、「結婚もスポンサーとの調整をクリアすれば認めるしかない」というあきらめの境地にも見える。

・・・・・・

【つづきを読む】亀梨和也&田中みな実、中島裕翔&新木優子…なぜ今、一般人を選ばない「芸能人同士」の結婚が増えているのか

【つづきを読む】亀梨和也&田中みな実、中島裕翔&新木優子…なぜ今、一般人を選ばない「芸能人同士」の結婚が増えているのか