スマホもノートPCも巨大スクリーン化! 最新のARグラス『VITURE Beast』を使ってみた
スマートフォンを使っていて「画面が狭い」という不満や、ノートPCを使いながら「複数の画面が使いたい」といった要望に応えることのできるメガネ型のデバイス「スマートグラス」が各社から販売されている。今回は目の前に投影できる画面サイズが国内最大級という『VITURE Beast』を使ってみた。
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■見た目はメガネの大型スクリーン投影デバイス
『VITURE Beast』は重量88gのメガネ型のデバイスだ。外観は普通のメガネに見えるので違和感なく装着できるだろう。筆者も日常的にカフェや電車、飛行機の中で使っているが、変な目で見られることもない。このメガネのレンズの内側部分に、100型クラスを超える大画面を投影できるのだ。つまりスマートフォンを繋げば、小さな画面から解放され、家電量販店などでみかける大型TVと同じような大きな画面で動画などを楽しむことができるのである。
基本的に持ち歩くものは本体、USBケーブル、ケースの3つだけでよい。ただしHDMI出力に対応していないゲーム機器、たとえばNintendo Switch 2を使うときは、別途VITUREが販売する『VITURE Pro モバイルドック』や、市販のHDMI→USB Type-C変換ケーブルなどが必要だ。
付属のケースは片側に『VITURE Beast』本体、もう片側にUSB Type-Cケーブルを収納できる。なおケーブルは片側のコネクタが斜めに位置しているので接続しやすい。
本体を横から見ると、テンプル部分は厚みがあるものの気になる大きさではないだろう。よく見ると前方側にはボタンが2つ、下部に向かって内蔵されている。一方レンズ部分を見るとこちらは厚みがあることがわかる。スマートフォンなどの表示をレンズ内側に投影するために、特殊な小型ディスプレイが搭載されているのである。
ボタンは左右に2つずつ。右側のボタンは、前方が画面の固定のONとOFF(0DoF=顔を動かしても表示を正面に固定/Smooth Follow=顔を動かすとその向きに画面表示が常に正面にくる)。後ろのボタンは画面の透過度の変更で、これを下げれば『VITURE Beast』をかけたまま背景を見ることもできる。左のボタンは前方が音量と画面輝度の切り替え、後方がそれぞれの調節だ。左前方ボタンのダブル押しでは設定画面に入ることができる。
なお『VITURE Beast』には2つの本体サイズがある。これは目の間隔に合わせたもので、レギュラー(64mm)とラージ(68mm)の2種類だ。目にかけたときに本体が傾くようであれば、付属のノーズパッドを使って3段階に高さを調節することもできる。また視力調整は本体ではできないため、視力の弱い方は別途専用レンズを購入して取り付ける必要がある。
没入感を高めたい場合は、本体のレンズ前に装着するレンズフードを取り付けるのも良い。レンズの前を物理的に完全に隠してくれる。
■最大174型の大型TV表示を気軽に使える
使い方は簡単で、ノートPCやスマートフォンのUSB Type-C端子にそのまま接続すれば、自動的に認識されて外付けのディスプレイとして使うことができる。PCの場合は画面のミラーリングを行うか、拡張ディスプレイとして使うかを設定可能だ。また前述したようにポータブルゲーム機を使う場合は、標準では外部ディスプレイを接続できないため、モバイルドッグなどを間に介して接続する。
ノートPCで実際に使ってみたが、目の前に大きな画面が投影されるため、高い没入感が得られる。周りの余計なものを見ることもないので、仕事に没頭したり、あるいは動画もより臨場感あふれる環境で視聴できる。自宅でも積極的に使いたいと感じられるほどだ。
VITUREによると、4メートル先に174型の投影サイズということだが、実感としてはそこまでの大きさはなく、とはいえ50型など大型のディスプレイをつないだ感覚で使うことができる。長時間使っていると、ノーズパッド部分がやや熱を持つのでその点だけは気になったが、使用感はとても快適だ。
カフェや公共交通機関内では動画を見つだけではなく、SNSのタイムラインを見る時にも便利だ。外でスマートフォンを使うときは、まわりからの覗きこみがちょっと気になることもある。たとえばプライベートのメッセージだったり、仕事上の重要なメールなどを見ているときだ。『VITURE Beast』があれば周りの目を気にせず、プライバシーを守りながらスマートフォンの画面を見ることができるのである。
便利だと感じたのは、ホテルでノートPCを使って仕事するときだ。ホテルによっては室内の正面があまり明るくなく、ノートPCの画面輝度を高めると目が疲れてしまう。また仕事に没頭していると、ついつい前傾姿勢になってしまい、背中を丸めた格好が長時間続くため身体が疲れてしまう。
『VITURE Beast』をノートPCにつなげば、正面を向きながら作業ができるし、室内の照明に左右されることなく、適度に明るい画面を見ることができる。『VITURE Beast』は画面の明るさ調整もできるため、目が疲れるようなら輝度を下げればいいわけだ。
他にも飛行機に乗ったとき、『VITURE Beast』をかけていればノートPC、スマートフォンどちらでも、前方の客が椅子を倒してきた場合も不快な思いをせず画面を見ることができる。ホテルの部屋で大きなベッドに横たわりながら、スマホを持たずに『VITURE Beast』かけて動画を見るなど、活用方法は広い。
(文=山根康宏)

