「反高市」の狼煙? 小渕優子氏の辞任劇で「党内抗争になる可能性も」 「とても勇気のある行動」と称賛の声も
一強を誇る高市首相に対して、身内が公然と盾突き……
果たして反高市の狼煙(のろし)なのか、ポスト高市への布石か……。一人の女性議員の決断に永田町ではさまざまな臆測が飛び交う。高市早苗首相が切望する「消費減税」を巡って大混乱の自民党税制調査会で起きた辞任劇。背景には政界サラブレッドならではの憤激があった。
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一強を誇る高市首相に対して、身内が公然と職を辞する形で盾を突いたのは初めての例といえよう。自民党内では一途で従順と評判だった小渕優子元選挙対策委員長にとっても、それは四半世紀の政治家人生で初めての“反抗”となった。

自民党の数ある調査会の中でも、日本の税のあり方を決めるなど絶大な権限を持つとされるのが税制調査会。その非公式幹部会合メンバー、通称インナーの一員で副会長を務める小渕氏が、突如として辞任の意向を示したのである。
「党内抗争になる可能性も」
党内の閣僚経験者が言う。
「今の自民は、高い支持率を保つ高市総理にモノ申せない状況にありますが、税調インナーを自ら辞することは明確な“NO”の意思表示。とても勇気のある行動だと評価したい」
歴代内閣で閣僚を歴任したベテラン議員に聞くと、
「小渕先生の行動は、党内の風向きを変えるかもしれませんね。あとに続く人もいるでしょう。今後、内閣支持率の低下と反比例して、徐々に徐々にと数は増えるでしょう。党内抗争になる可能性もなきにしもあらずだと思います」
「勇気のある行動」「党内抗争」など、何やら物騒な言葉が飛び交うありさまなのだ。
小渕氏が代表を務めるいくつかの議連で事務局長を担う大岡敏孝元環境副大臣は、彼女の心情をこう代弁する。
「小渕先生は日本のためには財政再建が必要との立場で、未来の子どもたちに負担を残さないという信念をお持ちです。今の税調で居場所がなかったのではとの指摘もあるようですが、私は逆に捉えています。なかなか税調で議論していても外には伝わらない。そこで小渕先生は身を挺して、安易な消費減税の危険さを伝えたかったのだと思います。自分がどうのこうのというよりは、思い切った行動を取ることで、国民の皆さんに警鐘を鳴らしたのではないでしょうか」
一方、小野寺五典(いつのり)税調会長は周囲に対して、「高市内閣の支持率が下がらないようにすることが一番大事だ」と発言したという。
7月2日発売の「週刊新潮」では、その発言の真意と、小渕氏の辞任の背景にある「亡き父への思い」などについて詳しく報じる。
「週刊新潮」2026年7月9日号 掲載
