【J2磐田】「マイアミの奇跡」メンバーの秋葉監督「最後に勝つのはジュビロ」ブラジル流の勝負強さ目指す
J2磐田は30日、磐田市内の大久保グラウンドで練習を行った。2026―27シーズンから指揮を執る秋葉忠宏監督は、北中米W杯決勝トーナメント1回戦の日本―ブラジル戦から刺激を受けたことを明かし、「最後に勝つチーム」を目指して意識改革を進める考えを示した。自身も96年アトランタ五輪1次リーグでブラジルを1―0で下した「マイアミの奇跡」のメンバーだ。
日本は前半に先制しながら後半に追いつかれ、同アディショナルタイムに逆転ゴールを許した。指揮官は「あれだけ最高のゲームをしても勝てない。やっぱりブラジルはすごい」と王国の勝負強さを実感。「逆に言えば、ああいうチームになりたい。何があっても最後に勝つのはジュビロだよね、と言われるチームにしないといけない」と力を込めた。
就任前の磐田は、J2・J3百年構想リーグで40チーム中32位に低迷。「選手の意識もトレーニングも全部変えないと。大きく変えるためにここへ来た」と改革への決意を口にした。
この日は、段階的にペースが上がる電子音に合わせて往復走を繰り返す「CHUTest」を実施。10秒間の休息を挟みながら限界まで走り続けるメニューで、心肺機能だけでなく精神力の強化も狙う。徐々に脱落者が出る中、選手たちは最後まで必死に食らいついた。「苦しくても、まだやるんだという、自分と向き合うことが大事。38試合全部がいいゲームになることはない。苦しい試合をものにできるかどうかで勝ち点は大きく変わる」。1年を通して走り込みを重視し、ブラジルのように勝負どころで踏ん張れる集団づくりを目指す。
さらに、現在のJリーグで頂点に立つ神戸や鹿島を引き合いに、「同じ人間がやっているスポーツですから、彼らにできてジュビロの選手にできないことは絶対にない」と断言。王者のメンタリティーを植え付け、復活への土台を築いていく。
〇…どんどん脱落者が出ていく「CHUTest」でしぶとさを見せたのは、広島から期限付き移籍で加入したMF小原基樹だった。深夜に行われた日本―ブラジル戦を見ていた影響もあったというが、「もともと持久力には自信があるので、まだ余力がありました」と笑顔。19歳の川合徳孟と最後まで競り合い、川合が脱落した後も走り続けた。秋葉監督も「速さと大きさは大きな武器。速い選手はスタミナがないことも多いけど、両方を兼ね備えている。燃える筋肉ですね」と高く評価していた。

