決勝Tで勝てない日本代表に足りないものは? 「組織力」を高く評価も、各国のW杯経験者が指摘したブラジルとの差

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 “最高の景色”を目標に掲げ、ワールドカップでの優勝を本気で目指していた日本代表。しかし、8度目の挑戦となったFIFAワールドカップ2026では、ラウンド32でブラジル代表と対戦。5度の優勝経験がある王国を土俵際に追い詰めたものの、土壇場のゴールで2ー1と逆転負けに終わってしまった。

 史上最強との呼び声が高かった日本代表だが、今大会もその実力をしっかりと発揮できた大会と言って良いだろう。過去2大会、ベスト16で敗退した日本。前回大会は、ドイツ代表、スペイン代表をグループステージで下した中で、決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)では準優勝国のクロアチア代表にPK戦の末に敗れていた。今大会もオランダ代表、スウェーデン代表を相手にドローに終わり、グループ2位で通過。そして決勝トーナメント1回戦(ラウンド32)でブラジルと対戦したが、惜しくも敗れることとなった。

 着実に成長の後を見せている日本。しかし、3大会連続で決勝トーナメント1回戦を突破できず、通算5度目となった決勝トーナメントの戦いで1度も勝利できないでいるのもまた事実。その日本のポイントについて、歴戦の名手たちが言及した。

 アメリカメディア『FOX SPORTS』でこの試合を開設した、元デンマーク代表GKでカタールW杯を経験しているカスパー・シュマイケル氏は、日本とブラジルの差について「経験」を挙げており、「歴史的な背景というか、ブラジルにはそれ(勝ち上がった経験)があると思う。今のチームがそうかは分からないが、彼らにはノックアウトステージを勝ち抜いた経験がある」とブラジルについてコメント。一方で、「日本にはまだその経験がない。最後まで戦い抜く、勝ち進むという、その『経験』が現れると思う」と、これまで一度も決勝トーナメントを勝ち上がっていない日本とブラジルの差について言及した。

 同じ番組に出演した元スペイン代表MFでロシアW杯を経験しているチアゴ・アルカンタラは「私が日本のサッカーに足りないと思うのは、ある種の『エゴ』や『自己主張』、そして『自由さ』のようなものだ」と言及。「日本のチームには素晴らしい規律があるけど、ピッチ上では時に『俺がこの試合を勝たせてやる』『俺が主役だ』という強いエゴを持つ選手が必要になる」と、W杯こそ優勝していないものの、3度のチャンピオンズリーグ優勝を経験しているチアゴ・アルカンタラ氏は指摘。続けて「日本の選手たちは、例えば後半に苦しい時間帯があると、チームのために耐え忍んで、自分の役割を全うしようとする。それは素晴らしいことだけど、『俺は俺だ。俺がこのチームを勝たせるんだ』という、強い個のパワーが、まだ少し欠けていると感じる」と、強烈な『個』が足りないとした。

 イングランド代表として2度W杯に出場した経験のあるピーター・クラウチ氏は、「本当に耐えるのが難しい展開だった。ブラジルを見ていると、時間の問題に感じられた」と、日本にとって難しい試合となったと分析。「日本にとっては、あのような形で、しかも後半のあの時間帯に失点するのは残酷だった。延長戦まで持ち込めるかと思ったけど、やはり時間の問題という雰囲気はあった」と、ブラジルに攻め込まれすぎて、こじ開けられるのは時間の問題だったように見えたとした。

 シュマイケル氏は両者の意見を聞いた上で「その指摘は面白い」と、チアゴ氏の意見に同調。「ヴィニシウス・ジュニオールの話をしていたけど、彼らのような選手はそういう『エゴ』を少し持っている。日本に足りないのは、まさにそこかもしれない」と語り、「チームとして綺麗にまとまって戦うだけでなく、ヴィニシウスのように『俺がナンバーワンだ、俺がやってやる』という、強烈な個のエゴを持った選手が1人か2人出てくること。それが、ノックアウトステージを突破するために必要なピースなのかもしれないね」と、チームワークだけでなく、チームに結果をもたらせる強烈な『個』が重要になるだろうとした。