映画『あをの情』イメージビジュアル

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 石川寛監督が、奈緒を主演に迎えて13年ぶりにメガホンをとった長編映画『あをの情』が、2027年に公開されることが決定。イメージビジュアル、奈緒と石川監督からのコメントが到着した。

【写真】「何度心の中で“私は石川組が好きだ。”と言い切ったのか数え切れません」映画『あをの情』主演の奈緒

 監督は、CMディレクターとして「トンボ鉛筆」や「日本医師会」、「資生堂」など多くのCMを演出してきた石川寛。これまで初監督作品となる映画『tokyo.sora』(2002)、ニュー・モントリオール国際映画祭最優秀監督賞を受賞した『好きだ、』(2006)などを手掛け、その淡く美しい色彩の世界観と繊細でリアルな空気感を捉えた演出で熱狂的なファンを持つ。本作は、『ペタルダンス』以来13年ぶりにメガホンをとった最新作となる。

 最新作で描かれるのは、迷いや未熟さを抱えながら、それでも誰かと心を通わせたいと願う人々の「あを」の情。石川監督ならではの繊細なまなざしが、誰かとわかりあえた気がしたその一瞬の尊さを静かにすくい上げていく。

 主演は、映画やドラマ、舞台などジャンルを超えて出演作が絶えず、豊かな感情表現と確かな演技力で観る者を魅了する俳優・奈緒。

 奈緒が演じるのは、広告会社で働く29歳の非正規WEBデザイナー・みつ。「人のこころを動かす仕事がしたい」と願いながらも、正社員にはなれないまま29歳になった。さまざまな人との出会いや再会を通して、それまで胸の内にしまい込んでいた理不尽や迷いを初めて言葉にしていく。“誰かに本音を話せた”、そのささやかな出来事が、止まっていたみつの心を静かに動かしていき…。

 イメージビジュアルは、空を背景に、タイトルと「あを」の意味だけが記されたシンプルな1枚。右側に「『あを』は『青(あお)』の古語。光の感覚や青だけではない様々な色相を表す。或いは未熟という意味を持つ」と記載されている。

 奈緒は、本作のクランクアップ時に「もし今までの日々がこの石川組と出会わせてくれたとするなら、これまでの人生で出会った切なさも心から受け止められると思った」と語り、本作への強い思いをにじませた。

 石川監督は「未熟かもしれない頃の感情の、ゆれて刻々とうごいていくさま、そのあいまいな境目、うつりゆく時間。それを感じてなにを思い考えてもらえるか。スタッフ、役者のみなさん一人一人と、こころをこめてつくりました」と語っている。

 また今回、本作の公開決定を記念し、テアトル新宿とヒューマントラストシネマ渋谷の2館限定で、イメージビジュアルを使用したA5サイズのミニチラシの配布およびポスター掲出も決定。裏面は劇場でしか手に入らない特別なビジュアルが掲載されており、いち早く作品世界に触れられる機会となっている。

 今後も、主人公・みつを取り巻く登場人物たちを演じるキャストなど、本作の世界観をさらに紐解く続報を発表していく予定。

 映画『あをの情』は、2027年全国公開。

※主演、監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■奈緒(みつ役)

憧れの石川寛監督と出会い、私は「あを」という言葉の広さを知りました。未熟なだけだった自分と幸せなサヨナラをして、私の歩みは少しだけ加速し始めました。きっと、東京という忙しないこの街で、今日も誰かが人知れず立ち止まり、そして静かに進み始めるのでしょう。

あまりに純度の高い撮影の日々の中、何度心の中で「私は石川組が好きだ。」と言い切ったのか数え切れません。きっとこの作品が静かに、誰かに届くことを心から信じています。

■石川寛(監督・脚本・編集)

映画に残せるものについて思い考えた時期があります。人の、ささいなことでゆれ、うつりゆく感情の流れを残したい。それがはじまりでした。僕らの日常に起こりうるささいなことに、自分が通ってきたいくつかの感情、出会ってきた人たちの感情をかさねあわせ、脚本を書きました。

はじめて相手の言葉をきき、こころがゆれ、そこを通ってきた言葉をはじめて相手に投げかける。そんなふうに役の感情を生き、そこにいることができる役者の人たち。その人たちの感情表現に、幾度となくこころふるえました。

未熟かもしれない頃の感情の、ゆれて刻々とうごいていくさま、そのあいまいな境目、うつりゆく時間。それを感じてなにを思い考えてもらえるか。スタッフ、役者のみなさん一人一人と、こころをこめてつくりました。