キョロちゃんのかぶりもので登場したことも…(C)日刊ゲンダイ

写真拡大

 W杯が盛り上がる中、俳優の松平健(72)のサッカーリフティングが上手すぎると話題になっている。

【写真】「最後の異端者 評伝美輪明宏」平坂純一著/扶桑社(選者:佐高信)

 タウンワークのCMで、マツケンサンバの金ピカ衣装に草履といういで立ちで安定感のあるリフティングをしてみせる様子に、ネット上は「リフティングは本物?」「ホントにマツケンなんだ、すごい」と興味津々。映像はCGなどを駆使したものかはハッキリしないが、ともあれ、若い頃はサッカー少年だったそうで、マツケンサンバのキレキレダンスに続き、新たな才能を披露している。

 これだけ大御所になった松平が、なぜこれまで面白路線の仕事も受けるのか、その裏には勝新太郎(享年65)の功績が大きい。

 松平は、石原裕次郎に憧れ、70年に上京したものの、石原プロに入る願いはかなわず、養成所を経て舞台俳優に。舞台俳優として活躍してもテレビはほど遠い存在だった。

 しかし1974年に転機が訪れる。勝新太郎主催の勝プロダクションに所属すると、勝主演の映画「座頭市物語」に出演。以降、勝プロの「座頭市」シリーズに出演。78年に「暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)に抜擢され、時代劇俳優として知名度を上げた。さらに80年には勝プロ制作のテレビドラマ「走れ!熱血刑事」(テレビ朝日系)の主役に抜擢。途中で勝プロが倒産に見舞われ、共演者等々ギャラの未払いが発生したが、ドラマは完走し、松平は時代劇と石原軍団と同じくドラマの両方で活躍するマルチ俳優として活躍。NHK大河ドラマの常連にもなり、現在の地位を確立した。

 そんな大御所俳優なら、面白CMに出演する必要などなさそうだが……テレビ関係者がこう語る。

「勝新太郎さんの事務所に入るまで鳴かず飛ばずの時代があったから、どんな仕事でも引き受けるのが松平さんの信条。また、勝プロ制作の主演ドラマが途中で倒産し、未払い分は妻の中村玉緒さんバラエティー番組に出演して補填されたそうです。玉緒さんのおかげで仕事の幅を広げ、玉緒さんが仕事を選ばず、どこでも花を咲かせる姿に尊敬していたから、自分もどんな仕事でも結果を出そうと思うようになり、マツケンサンバにたどり着いたのです」

 松平は先日亡くなった中村玉緒の通夜、告別式と連日弔問に訪れ、亡くなる前も何度も見舞うだけでなく、援助もしていたという。

「今があるのは勝先生と玉緒さんのおかげ、と常々言っていた。玉緒さんを見ているだけに、仕事に対して食わず嫌いなく、まだまだ進化していくのが松平さんなんです」(前出のテレビ関係者)

 前々妻の大地真央(70)も「そこに愛はあるんか」シリーズで毎回斬新な役に挑戦。恩師・勝新太郎への感謝と同時に、70代になってもアップデートできる感覚が、何度もブレークする理由になっている。

  ◇  ◇  ◇

 中村玉緒はバラエティー番組の活躍もすべて夫の返済に。関連記事【もっと読む】水沢アキが語る中村玉緒さんの生涯 少女のように天真爛漫で夫への“無償の愛”を成就した…では、女優・水沢アキが玉緒の生涯を語っている。