再び代表で…。横浜FMユースのDF藤井(左)が完全復活を誓う。写真:松尾祐希

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 今から8か月前。横浜FMユースのCB藤井翔大(3年)はカタールの地にいた。昨秋に行なわれたU-17ワールドカップでは3バックの左に入り、左足のキックと強度の高い守備でチームのベスト8入りに貢献。強豪国と戦うなかで一戦ごとに刺激を受け、より高いレベルを目ざしたいという欲が高まった。

「悔しかった。その経験を活かして、来年のU-20ワールドカップで晴らしたい気持ちがある。そこに向けて頑張りたい」

 意識も今まで以上に高まり、準備の重要性を認識したレフティは試合前日や当日の過ごし方を見直したという。

「ベストパフォーマンスを出すためにすごく意識している。U-19日本代表の活動に参加した際は周りの選手がほとんどプロでやっているので、準備のところが違った。ストレッチのところは意識している」

 昨秋の世界大会を経て、現在は来年開催予定のU-20ワールドカップを目ざすU-19日本代表に継続して招集されてきた。しかし、今年3月末のウズベキスタン遠征を最後に代表からは遠ざかっている。4月半ばに負った古傷の再発があったからだ。

 中学時代に2度発症した腰椎分離症を患い、2か月も戦列から離れた。その結果、6月頭に行なわれたモーリスリベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)は選外。同じタイミングで活動があったA代表のワールドカップに帯同するサポートメンバーからも外れた。特に後者の活動は人生のターニングポイントになると感じていただけに、怪我の影響で参加できなかった点は悔しさを倍増させたという。
 
「いっぱい記事が出てくるので(嫌でも情報が入ってくる)。自分が今後サッカーを続けていくうえでターニングポイントになるくらいのビッグイベントだったと思うので、怪我を後悔している部分もある」

 しかし、悔やんでも仕方がない。気持ちを切り替え、「今できることをやろう」というマインドで焦らずにリハビリを継続してきた。

「めっちゃ刺激になるし、自分のチームメイトが代表でやっているのでチェックはするし、自分がやらないといけないと思えるところがある。こんなところで立ち止まってはいけないなと思う」

 前向きな姿勢を貫き、6月20日のU-18プリンスリーグ関東2部・第8節の矢板中央高戦(1−1)で、第2節・日大藤沢戦(2−0)以来の復帰を果たした。迎えた28日、第9節の鹿島学園戦も3バックの左でスタメン起用されると、持ち前の強度の高い守備と左足のフィードで違いを見せ、完全復活をアピール。相手が後半開始早々に退場者を出した影響で8−1という大差になったものの、最後まで集中力を切らさずにプレーして勝利に貢献した。

 ようやく踏み出した復活の第一歩。8月末にはU-20ワールドカップの一次予選を兼ねたU-20アジアカップ予選を控えており、まずはそこを目ざして戦っていく。吉田湊海(鹿島)や村松秀司(ロサンゼルスFC)といったU-17代表で共闘したかつての仲間たちに再会すべく、マリノス育ちの有望株は地道な取り組みを続けながらさらなる成長を期す。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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