北中米ワールドカップを戦う日本代表は12日、アメリカ・ナッシュビルのベースキャンプ施設でのトレーニングを終え、14日のグループリーグ初戦オランダ戦開催地のダラスに向かう。練習後、報道陣の取材に応じたMF伊東純也(ゲンク)は「いい準備をして、いい試合ができれば」と意気込んだ。

 左足首に負傷を抱えていたMF遠藤航(リバプール)が前日11日にチームを離脱し、新キャプテンのDF板倉滉(アヤックス)のもとで再始動した日本代表。遠藤とは1993年早生まれの同い年として長きにわたって戦ってきた伊東だが、いまは「ケガで(プレー)できなくなることは選手としてはあり得ること。自分がやるべきことは試合に集中すること」と感傷的になるのではなく、「航が離脱した時は多少思うところはあったと思うけど、今は初戦に向けてチーム全員が集中してできている」と切り替えた様子だ。

 W杯初戦のオランダ戦は2日後に迫っている。伊東はオランダ代表について「ディフェンスは特に強いイメージがある。身長の高い選手が多いのでセットプレーが大事になる」と攻守のキーポイントを指摘。195cmのフィルヒル・ファン・ダイク(リバプール)を筆頭としたCB陣だけでなく、193cmのDFミッキー・ファン・デ・フェン(トッテナム)ら両SBも長身選手が並ぶ相手に対して「身長はそんなに気にしていないけど、シンプルなクロスはあまり有効ではない。スペースに速いボールが大事になってくる」と活路を見つめた。

 これまで日本代表では右サイドを主に担ってきたが、今大会ではMF三笘薫やMF南野拓実の不在もあり、起用ポジションにも注目が集まる。「左もやったし、もちろん右もやったし、どこで出ても良い準備ができるようにということでやっている」。右でも左でも、先発でもサブでも、相手が強くなるほど持ち味を際立たせる背番号14の存在は頼もしい限りだ。

 5月31日のアイスランド戦ではコンディション面で「まだ上がっていく」と話していた伊東。モンテレイとナッシュビルでの暑熱順化を経て、さらにオランダ戦会場のダラススタジアムは空調完備とあり、本領発揮に不安はない。「暑いのに慣れていくのは大事だと思うけど、涼しいぶんには動きやすいのでシンプルに普段どおりのことはやれると思う」。決戦に向けて準備万端。あとは自然体のパフォーマンスでぶつかるだけだ。

(取材・文 竹内達也)