藤井聡太棋聖、7連覇へ好発進!タイトル初挑戦の服部慎一郎七段を破りシリーズ先勝/将棋・棋聖戦五番勝負

将棋の藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、棋王、王将、23)に服部慎一郎七段(26)が挑戦するヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負の第1局が6月4日、千葉県木更津市の「龍宮城スパホテル三日月」で指され、藤井棋聖が勝利して防衛7連覇に向けた好発進を切った。
振り駒で藤井棋聖の先手番で始まった注目の開幕局は、相居飛車の立ち上がりから後手の服部七段が序盤で工夫を見せる展開となった。戦型は力戦調の角換わりとなり、早々に前例を外れた未知の局面へと突入。当初はスローペースで慎重な序盤戦かと思われたが、突如として激しい戦いへと発展し、午前中から両者の思惑が激しくぶつかり合う進行となった。
服部七段は後手番ながらも主張のある展開を作り、対局は長い中盤戦へともつれ込んだ。その後、やや苦しい戦いとなった服部七段は、藤井棋聖の馬を攻めるべく2枚の飛車を並べるという珍形を見せて活路を見出そうとする。さらに勝負、勝負と迫った服部七段だったが、藤井棋聖は柔軟な対応を見せて受けに回った。
挑戦者の形にとらわれない自由な構想に対しても、考慮を重ねつつじっくりと冷静に対応。終始崩れることなく的確な指し回しを見せた絶対王者がじりじりとリードを広げ、シリーズ先勝を飾った。

勝利した藤井棋聖は、「かなり早い段階から予想していない展開になり、一手一手が難しい局面が続いた。中盤戦はこちらが馬を作る展開になったが、その後は指し方が少し消極的になってしまい自信の持てない局面もあった」とコメント。「第1局を指して時間の使い方を含めて振り返るべきポイントがあったので、第2局以降に活かしていきたい」と次戦を見据えた。
一方、初めてのタイトル戦を黒星発進とした服部七段は、「早い時間帯で戦いになると思っておらず激しい将棋になったが、全体的に苦しい時間が長くあまりチャンスない将棋だった。もう一回粘りたかった。全体を通して作りが甘かった」と総括。「第2局に向けて、しっかり練って良い勝負になるように頑張りたい」と改めて闘志を燃やしていた。
この勝利で、藤井棋聖は自身が保持するタイトル防衛の7連覇に向けて好スタートを切った。注目の第2局は、6月19日に栃木県日光市の「日光金谷ホテル」で指される。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
