JRT四国放送

写真拡大 (全20枚)

アメリカの大学生が5月28日、吉野川市で伝統の和紙づくりに挑戦しました。

学生たちは、和紙作りを通してどんなことを感じたのでしょうか。

吉野川市山川町にある阿波和紙伝統産業会館を訪れたのは、アメリカのカンザス大学で芸術を学ぶ学生12人です。

彼らは日本伝統の和紙づくりの歴史や技法を学び、自分たちの今後の作品制作に役立てようと、25日の月曜日から和紙作りに挑戦しています。

和紙の原料は、地元山川町で栽培されている楮(コウゾ)。

学生たちは、水が張られた漉き船の中に楮を入れ、馬鍬(まぐわ)という、くし状の道具でほぐしていきます。

そして、いよいよ「紙漉き」の工程へ。

簀桁(すけた)を前後左右にリズミカルに動かし、和紙の厚さにムラがでないように慎重に紙を漉いていきます。

もちろん初めての紙漉きですが、そこは表現の世界に身を置く学生たち。

繊細な指先の間隔で、職員も目を見張る筋の良さを見せていました。

(参加者)
「和紙で紙漉きするのは初めてだったので、原料以外、何か違いがあるのか知らなかったが」
「研修で実際にやってみて全然違うということがわかって、日本の文化はすごく興味深い」

(参加者)
「とても楽しい。新しいことを学ぶのが好きなので、楽しくやっている」

人の手で、一枚一枚丁寧に作られる阿波和紙。

学生たちはその伝統の重みを、肌で感じ取っているようでした。

(阿波和紙伝統産業会館・工藤多美子さん)
「(和紙は)手を掛けて一枚できるまでに時間が掛かっていることを、気付かず使っていたと思う」
「今回それを体験したから、次どこかで和紙に触れたときこの体験を思い出してほしい」

国境を超え、学生たちの心には阿波和紙の魅力が深く刻まれたことでしょう。