【賛否両論】新型プレリュードがハッチバックを選んだ理由

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2025年9月の発表・発売に向けてホンダが先行公開しているプレリュード。すでに2リッターのガソリンエンジンに2モーターを組み合わせたe:HEV(ハイブリッド)がパワートレーンや、駆動方式はFFであること、また歴代を継承するスペシャルティスポーツとしてクーペスタイルを採用することなどが明らかにされている。

2025年7月31日は新たな先行情報が公開され、ボディカラーはムーンリットホワイト・パール、メテオロイドグレー・メタリック、クリスタルブラック・パール、フレームレッドの4色設定であることが判明した。インテリアもブルー×ホワイトに加えてブルー×ブラックも用意されている。また、ムーンリットホワイト・パールにブラックルーフを組み合わせたモデルは数量限定車、しかもオンラインで販売予定とのことだ。

【画像】大きなテールゲートが特徴

今回その先行情報公開にあわせてメディア取材会も実施。その場には開発・デザイナー陣も集い、あらためて彼らの口から新型プレリュードの狙いが語られた。

初代プレリュードは1978年11月に発表。以後1996年11月に発表された5代目まで歴史を紡いできたが、2001年6月に販売を終了。今回の復活は、じつに24年ぶりとなる。

そんな新型プレリュードに関して、古くからのファンにはどうしても気になる部分がある。SNS上のコメントで散見されるが、「なぜノッチバックではなくハッチバックだったのか」だ。

ノッチバックとは、簡単に言えばキャビンとトランク(荷室)部が独立した3ボックス型のこと。歴代プレリュードはすべて2ドアであり、ノッチバックのクーペスタイルを特徴としてきた。一般的なセダンやハッチバックとは違い、まさにかっこよさを追求したモデル。スペシャルティカーであり、デートカーとしても人気を博した。

一方、今回の新型プレリュードは、2ドアであることは共通するもののノッチバックではなくハッチバックのクーペ。キャビンと荷室はつながっており、そのシルエットもより今風のクーペスタイルを描き出している。プレリュードをよく知る世代になればなるほど、「なぜ?」と疑問を持つのも無理はないだろう。

その点に関してホンダのデザイナー陣は、「(歴代モデルのように)トランクにするかテールゲート(つまりハッチバック)にするか開発初期は悩みました。トランクにしたほうがスタイリングはかっこよくできる。ただ、テールゲートにすると大きな開口部が作れる。どっちにしようか、議論を重ねました。スポーツカーだったら、トランクにしたかもしれません。でも今回テールゲートを選択したのはスペシャルティスポーツだから。荷物を積むための容量や積載性のためにも、この大きな間口が欲しかったんです」

プレリュードは、スポーツカーではなくスペシャルティスポーツ。カリカリに走るクルマではなく、やはり現代のデートカーとして求められる使い勝手のよさを選択したのだ。

事実、後席背もたれは前倒し可能であり、大きいゴルフバック2つを余裕で飲み込むし積み込みやすい。背もたれを倒さずとも、このクーペスタイルから想像しえない容量と積載性を実現している。ちなみに大きなテールゲートは製造が難しいそうだが、ホンダはステップワゴンでの知見があるため問題なく開発できたという。

かつてはハッチバックよりもノッチバックのほうが上質とされた。ハッチバックは実用車に多く採用されるものだったからだ。しかし、ときは流れ現代はクーペでもハッチバックが主流。前述したとおり、ハッチバックのほうが荷室の開口部を大きく取れ、実用性の面でも有利になる。

新型プレリュードのシャシーは、シビック タイプRと近しい関係にある。走りのよさを追求するためにタイプRの足まわりなどを使い、タイヤも含めて専用セッティングを施している。2リッターのe:HEVにはダイレクトな変速感を味わわせる「ホンダS+シフト」などを採用し、新世代のハイブリッドスポーツをうたっている。

過去をどう継承するかは自動車メーカーにとって非常に難しく、しかしやりがいのある部分であるに違いない。今回、流麗なクーペスタイルを大きなテールゲートで実現した新型プレリュード。賛否両論ある部分だが、あらためてみなさんはどう思われるだろうか。9月の正式発表・発売までもう間もなくだ

〈文=ドライバーWeb編集部〉