【歯肉炎におすすめ】薬剤師が厳選した市販薬6選
歯肉炎について
歯ぐきなど、歯を取り囲んで支えている部分の炎症から起こる様々な病気を歯周病といいます。
歯周病の初期で、歯ぐき(歯肉)の炎症だけにとどまったものが歯肉炎です。まずその症状、原因と予防について説明します。
歯肉炎とは
歯肉炎とは、歯ぐきに炎症が起きている状態です。歯ぐきが赤く腫れ、ちょっとした刺激で傷つきやすくなります。発症してすぐには気づかず、痛みが出たり、歯を磨いた時に出血するなどの症状が出たりしてから気づくことも多いです。
歯肉炎はいわゆる歯周病の初期段階の状態ですが、進行すると、歯を支えるさらに奥深くの組織にも炎症が広がる歯周炎となり、最悪の場合、歯を失うことがあります。
また歯肉炎は、他の様々な病気と関連していることもわかっています。例えば歯肉炎は糖尿病の合併症のひとつとみなされており、糖尿病が歯肉炎の原因となるだけでなく、歯肉炎が糖尿病の発症リスクを上昇させるとも考えられています。
歯肉炎ができる原因と予防
歯肉炎は、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間にある小さな隙間に、細菌の塊である歯垢(プラーク)が溜まることから起こります。歯並びが悪い部分には、特に注意が必要です。
したがって、歯肉炎の予防には歯垢を除去すること、いわゆるプラークコントロールが非常に重要です。日常の歯磨きやデンタルフロスによるケアに加えて、歯科で歯垢や歯石の除去を行ってもらうことも効果的です。
いっぽう歯肉炎と関連するとされている病気がいくつかあります。糖尿病、白血病、エイズなどです。
また歯肉炎はビタミン欠乏症や、特定の薬の使用、喫煙、飲酒習慣、ストレス、睡眠不足、ホルモンの変化などによって発生または悪化する可能性があります。良い生活習慣を保ち、十分な栄養(特にビタミンC)を摂ることも必要です。
【症状別】歯肉炎に効く薬の選び方
歯肉炎の症状が気になった時にどのような市販薬を選べば良いのか、ポイントを説明します。
様々な薬効成分が使われていますので、症状や原因に応じてお選びください。ほとんどは口中に直接使用する外用薬ですが、内服薬もあります。
実際に薬剤師が選んだ薬を見たい方はこちらへ
【痛みナシ】腫れている状態にはこんな薬
歯肉炎の原因は歯垢なので、悪化防止や予防のためには、その元となる細菌の増殖を抑えなければなりません。ですから患部の状態にかかわらず、歯肉炎の外用薬には殺菌効果が必須です。
殺菌作用のある成分としては、セチルピリジニウム塩化物水和物が代表的ですが、抗菌作用のある生薬エキスも用いられます。症状緩和のために腫れ・発赤の炎症を抑える成分には、グリチルリチン酸ニカリウムやアラントイン、生薬エキスなど、天然由来の成分が多いので、口内でも使うことができます。
いっぽう内服薬では、化学的成分を使用した薬はありませんが、漢方薬で歯ぐきの発赤・はれ・うみ・むずがゆさ等に用いられるものがあり、外用薬との併用がおすすめできます。
【痛みアリ】出血している状態にはこんな薬
歯ぐきに痛みや出血が出てしまい、早く症状を緩和したい場合は、即効性のある薬を選びましょう。
医療用でも止血剤として使用されているカルバゾクロムは、歯ぐきの毛細血管を強化し、出血を抑えます。ジブカイン塩酸塩とアミノ安息香酸エチルは、歯科治療で表面麻酔に使われており、すばやく痛みを鎮めてくれます。ただし痛みや出血が続く場合は、早めに歯科を受診しましょう。
なお歯肉炎の原因にビタミンC不足がある場合は、内服薬も有効です。ビタミンCはコラーゲン合成と象牙質形成に必須であり、不足すると歯・歯ぐき、そして血管の損傷により、腫れや出血の症状を引き起こすのです。
またビタミンEは末梢血行を改善して、歯ぐきのうっ血改善や組織修復促進が期待されます。
症状に合わせて、おすすめの商品をいくつか選んでみました。
なお外用薬には様々な剤型(軟膏、クリーム、ジェル、液)があり、使い方も、塗り薬、歯磨き、洗口液があります。症状・目的や使いやすさなどに応じてお選びください。
