脳科学者・茂木健一郎、国会議員と社長は違うと指摘。

脳科学者・茂木健一郎氏が、自身の見解をYouTube動画で詳述した。「石破総理の商品券について思うこと」と題し、石破总理が10万円の商品券を配布したことを巡り、国会議員の金銭感覚に言及した。茂木氏は「世の中には、10万円というのが大した金額でないと感じる人もいると思いますが、それは社長などの、一部のお金持ちの感覚」とし、国会議員がこの感覚であることに疑問を呈した。

茂木氏は国会議員が公費で賄われていることを指摘し、「国会議員が、金持ちの社長と同じ感覚で金銭感覚を持つのはおかしい」と強調。「日本の政治文化自体が高度経済成長期のまま世間の感覚から外れている」と批判し、デフレの現状に見合った感覚を持つべきと述べた。また、「国会議員は自分が当選したくてやっている職業なんですから、つまり、就職活動なんだから、苦労するのは当然」とし、政治家の意識の再考を促した。

茂木氏は石破氏個人の人格を弁護しつつも、「政治家の文化の中では、これが当たり前になっている」と永田町全体の問題として捉えるべきと提言。「商品券10万円に対して『ハンカチでも買ったら』という発言は時代に合わない」と述べ、国会議員全体に問題意識を持つべきという意見を述べた。

動画の締めでは、茂木氏は「この問題をどう解決するかはわかりませんが、問題があることは認識すべきだ」とし、視聴者に警鐘を鳴らした。