茂木健一郎、若者が外国に行かない理由を考察「外国行くのがいい時代ではもうない」

脳科学者の茂木健一郎氏が、自身のYouTubeチャンネルで「日本の若者が外国に行きたがらないことについて」と題した動画を公開。若者が留学や海外移住に積極的でない現状について自身の見解を語った。茂木氏は「最近の若者が外国に行かない」という話題からスタートし、若者が日本国内に留まる理由として、日本の生活基盤の充実さを挙げる。「日本のコンビニの品揃えの豊富さ」と「東京の発達した公共交通機関」を例に、「日本は非常に生活のためのインフラが整っている」と指摘した。

さらに茂木氏は、外国における生活の不便さについても触れ、「アメリカでは移動も食事も面倒くさい」と述べ、「日本はいい国なんだと思う」と力説。一方で、日本の課題として、今後の人口減少や経済成長の停滞を挙げ、「そこは我々一生懸命頑張らなくちゃいけない」と述べた。

また、外国に行くことの意義についても考察し、「イデオロギー的に外国行くのがいいとかそういう時代ではない」と断言し、情報がどこでも手に入る現代では、日本国内でも十分に充実した生活が送れると主張。「その辺りを冷静に見る必要がある」とし、若者の選択が時代の本質を見失わないようにすることを求めた。最後に茂木氏は、「時代の本質を見失ってしまうように俺は思います」と締めくくり、現在の若者へのメッセージを強調した。