脳科学者の茂木健一郎氏が、「みじめさを持ち寄る」と題した動画で、人生における「みじめさ」についての見解を示しました。彼は「人生、そう簡単にはいかない」と述べ、誰しもが成功を望む一方で、必ずしも全てが華やかにはいかないことを指摘しました。しかし、茂木氏はこの「みじめさ」が、人々の間で絆を生み出す原動力になることを強調しました。

茂木氏は「生きている上でのもののあはれ」としての「みじめさ」について、「夢が大きければ大きいほど、がっかりすることも多い」と語ります。その際、お互いの「みじめさ」を持ち寄ることで「お互いに何かそれを補い合える」とし、「みじめさがマイナス部分だとすると、マイナスのマイナスをピタッとくっつけて、なくすことができる」と述べ、人間関係においての可能性を示唆しました。

また、歴史的に「演歌やコメディー、小説などが、こうした人間の感情を表現してきた」と分析。特に太宰治の小説について、「太宰治と読者の間のみじめさの共犯関係」が作品の魅力として働いていると述べました。さらに、「それが焚き火のようになる」と、みじめさが心の温かみを生む様子を例えています。

動画の最後に、茂木氏は「自分と同じみじめさを持っている人を見つけられたら、それは一生の宝物になる」と述べ、「みじめさを持ち寄って親しくなることもできるし、絆を深めることもできる。愛が生まれることもある」と締めくくりました。

チャンネル情報

一人ひとりの「個性」が活かせて、「自由」で、「創造的」な生き方ができるように、応援するような発信をしていきたいと思います。複雑な現代を生きるための、科学、社会、本、音楽、映画、文化、芸術、人間、コメディを扱う総合的な脳の教養のチャンネルです。人間の脳のこと、人工知能のこと、創造性のこと、個性のことなどを考えます。