大谷翔平(C)共同通信社

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 大谷翔平(30)のドジャースが日本時間17日、敵地シティ・フィールド(ニューヨーク)でメッツとリーグ優勝決定シリーズ(LCS)第3戦を行う。

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 レギュラーシーズンでメジャー史上初の「50ー50」(54本塁打、59盗塁)を達成した大谷は、ここまでのポストシーズンで全7試合に出場し、27打数6安打の打率.222、1本塁打、5打点。それでもLCS初戦で千賀滉大(31)から右前適時打を放つなど、得点圏では5打数4安打の打率.800、1本塁打、5打点。好機では勝負強さを発揮しているとはいえ、走者がいない場面では19打数無安打、10三振と極端な結果となっている。

 前日(16日)の会見で、1番打者として機能していない大谷の打順変更の有無を聞かれたデーブ・ロバーツ監督は「ショウヘイを3、4番に据えるなんてあり得ない」とし、引き続き、リードオフマンとして起用すると断言した。

 指揮官からボール球に手を出す傾向があると指摘された大谷は、打席での対応について「ストライクゾーンの管理については、そこまで大きくズレていないと思う」と否定。「どちらかというと、自分がストライクゾーンをスイングしにいった時にファウルになる、ポップフライになるという傾向が強い。(問題は)ストライクゾーンを振った時のアプローチの方かなと思う」と説明したが、実際にはストライクゾーンの見極めに苦戦しているのは明らかだ。

 大リーグ公式サイトは15日、今季、ア・リーグで打撃二冠(58本塁打。144打点)のヤンキース・ジャッジが15日、ガーディアンズとのLCS第2戦で今ポストシーズン第1号を放ったことから「ジャッジはブレイクした。次は大谷か?」と題する記事を掲載。記事によれば、大谷はレギュラーシーズン終盤の9月に初球のボール球を振ったのはわずか4回だったが、ポストシーズン以降は、すでに5回に達しているという。

 今季、大谷のカウント別の成績を見ると、初球は82打数32安打の打率.390、8本塁打、25打点と結果を残している。大谷は、エンゼルス時代の昨季まで熱望していたポストシーズンでのプレーを、メジャー7年目で初めて実現した。リーグをまたいで2年連続本塁打王のタイトルを獲得し、周囲の期待も高いだけに、打ち気にはやるあまり、ボール球にも手が出てしまうのだろう。

 調子を取り戻す前に短期決戦は終わりかねない。復調のきっかけは初球の見極めにもかかっているといえそうだ。

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 メジャーで活躍する大谷とダルビッシュの両天才には、「生き方」「考え方」において決定的に異なる点がある。いったいどこがどう違うのか。2人を奮い立たせるそれぞれの「原動力」とは。

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