九州電力の看板

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 九州電力は、育児休業を取得した従業員が所属する職場の同僚に現金を支給する制度を、今月から導入した。

 業務をカバーする同僚らに報いる仕組みを整え、子育てを全体で支援するための風土を醸成する狙いがある。九電によると、大手電力では初めて。

 「育児サポート応援金」と名付けた制度で、従業員が1か月以上の育児休業を取得する場合に適用する。金額は職場の人数に応じて決まり、取得者と同じグループで働く従業員に対して1人あたり年間8000〜1万4000円を支給する。送配電子会社の九州電力送配電(福岡市)も同じ制度を設けた。

 九電は育児休業の取得促進に力を入れており、2023年度は取得率が100%だった。今月1日現在では51人が育児のために1か月以上休業しており、約550人に応援金を支給する見込みという。