続いてゲストとして浦田直也が登場すると、背中合わせになって彼をフィーチャリングした「ANother song」を一緒に熱唱し、バラード曲でのズバ抜けた表現力で圧倒した。さらに「Greatful days」からスタートしたメドレーで観客たちを沸かせ、「WOW WAR TONIGHT」では浦田とデュエットし、電飾のフロートに乗ってアリーナへと漕ぎ出していく。そのまま「glitter」「You & Me」と会場を一周し、ステージに戻ってからの「evolution」で力強く声をあげたメドレーをフィニッシュ。

さらに「BLUE BIRD」では次々とアクロバットを決めるダンサーに囲まれながら、芯のある歌声を聴かせて爽快な高揚感を生み出した。最後は優しさに溢れた「July 1st」で、バンドメンバーやスタッフ、配信視聴者、そして足を運んだ観客たちに感謝を伝え、火花の柱が上がる中、ステージを端から端まで駆け抜けてダンサー陣や浦田とハイタッチ。花道へと駆けての「『a-nation』ありがとうございました!」と全精力をステージに注ぎつくす圧巻のパフォーマンスで観客たちを魅了した。

4年ぶりの開催となった「a-nation」のために特別なセットリストを用意した東方神起は、火花の爆発音と共にステージにリフトアップで登場し、「Rising Sun」からスタート。炎が上がる中、デンジャラスなムードを醸しながらラップを放ち、グルーヴィーに会場を揺らすと、ユンホはフロアに膝をついて叫びを上げる。続く「B.U.T(BE-AU-TY)」ではダンサーたちとシンクロ率の高いダンスを、観客たちとはコールを繰り出した。チャンミンの「今日、みなさんのためにもっともっと一生懸命頑張って、楽しいステージをお届けしたいと思います」と語った通り「Share The World」で力強いボーカルを掛け合い、高まったテンションを会場中へとシェアしていく。

夏に相応しい爽やかさがクセになる「Lime & Lemon」、自身の「a-nation」への出演は6年ぶりとなることにちなんで「1stアルバムの中から懐かしい曲を」(ユンホ)と「Heart Mind and Soul」と、珠玉のバラードを、静かな、けれど高い熱量で歌い上げた。「どうして君を好きになってしまったんだろう?」では花道の先で歌い上げる2人と、赤と青が会場いっぱいに揺れる壮観な景色を描いた。

「もっともっとアゲアゲでいきたいと思います」と続けたのは「Why? [Keep Your Head Down]」で、東方神起の真骨頂とも思えるアグレッションを発揮。打ち上がるファイヤーボールに巻かれながら、パワフルかつ危険な香りの漂うダンス&ボーカルでスタジアムを包んだ。「OCEAN」ではそれぞれフロートに乗りアリーナへと出航。アリーナの一番後ろで交わった2人は向き合って「Somebody To Love」を歌い、フロート上からフリスビーを客席へと投げ込んでいく。熱狂の度合いを増した中、最後はサマーチューン「Hot Hot Hot」で「夏の恋はFireworks/火遊びに少し付き合ってよ」と歌うと、ステージの上から本物の花火が次々に打ち上がるドラマチックな演出で2024年の「a-nation」はフィナーレへ。最高潮の盛り上がりの中、観客たちと来年20周年を迎える彼らの「We are T!」掛け合いで、8時間に及んだ「a-nation」の幕を閉じた。