東出昌大
狩猟ドキュメンタリー映画『WILL』の初日舞台あいさつが、16日の都内で行われ、俳優の東出昌大、音楽を担当したMOROHA(アフロ/UK)、エリザベス宮地監督らが登壇した。

本作は、狩猟する東出を追いかけ、容赦ないリアルな1年間の記録を収めたもの。生命を頂く狩猟から、そう生きながらえる生命とは何なのかを問うている。



上映前に実施された舞台あいさつ。東出は観客に向けて「どぎつく、残酷さにあふれた映画になりました。この映画が回りまわって、この毒薬、劇薬が誰かの心を救う映画になっていればイイなと…僕は願うばかりです」と心の準備を促す、やり取りを見せた。

東出は他に、監督から今作のオファーを受けた、一つの理由も語った。「僕はもとから、ドキュメント作品が好きです。人間というのは複雑、真実というのは一つじゃない、善と悪だけじゃない。そのことを考えるキッカケをくれたのはドキュメント作品。ドキュメンタリー映画という文化があると思っています。この文化に少しでも貢献できたら、こういうドキュメンタリー映画もあってもイイなと思ったので、監督にお任せしました」と口にしていた。

「450時間にも及んだ撮影データから、2時間の作品に落とし込んだ」と説明した宮地監督。東出のコメントを耳にして「事実と真実、そのまま鵜呑みにするというよりは、皆さんの中でかみ砕いてほしい。皆さん、ご自身の物語の中で咀嚼(そしゃく)して頂けたらなと思っています」と促していた。

▼ 写真左から、エリザベス宮地監督、東出昌大、MOROHA(アフロ/UK)


▼ 映画『WILL』予告映像


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映画『WILL』…公式WEBサイト