ふるさと納税したら「地元のおっちゃん」貸してくれる市があった なんで返礼品に?頼む人いる?担当者に聞いてみた
年末が近づき、どこに「ふるさと納税」しようか悩み中の読者もいるだろう。
どのふるさと納税サイトでも、ズラリと並ぶ美味しそうな食材たち。その中で、一際異彩を放つ返礼品を、岐阜県飛騨市が出しているのをご存知だろうか。
飛騨牛でも高山ラーメンでもない。その返礼品の名は――
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「おっちゃんレンタル」である。
うん、意味が分からない。これは一体どういうことか。
Jタウンネット記者は2023年12月13日、飛騨市企画部・総合政策課に話を聞いた。
一体なに?市役所に聞くと...
「おっちゃんレンタル」とは何か。おっちゃんをレンタルして、何をしろというのか。
同課の職員によると、レンタルできるおっちゃんは、飛騨市の地元のおっちゃん。彼を2時間半レンタルすると、現地をガイドをしてくれて、地元の魅力を存分に伝えてくれるという。
おっちゃん自身も魅力あふれる人物なので、より多くの人に知ってもらって、おっちゃんや飛騨市のファンになってほしい――そんな思いで、2019年9月から返礼品になった。
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レンタルできるおっちゃんは大田利正さん。飛騨古川ユースホステルの経営をしながら、宿泊客と街を楽しむうちにガイドを務めるようになった。
そのガイドが面白いと、取材に応じた市役所職員の知人友人の間で話題に。そこで職員が実際に会って話を聞くと、本当に面白い。あまりの面白さにその場で返礼品としての出品を依頼したという。
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「ガイドというと観光名所を歩くイメージだと思いますが、大田さんは、普通に歩いていたら通りすぎてしまうようなポイントを案内してくれます。
『あの建物はなんであんな形だと思う?』『あの穴はなんの意味があるんだろうね?』といった問いかけで、謎解きをしながらまちを歩くような感覚です」(同職員)
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ガイドに加え、行きたい飲食店に付き添ってくれるなど様々なニーズに答えてくれる「レンタルおっちゃん」に、体験者からは次のような声が寄せられている。
「新しい発見がいっぱいで楽しかったです!」
「すごく楽しくリアルぶらタモリできました!あまり宣伝しない方が良いのかも...」
「ビッグサプライズに子供も大人も大よろこびでした。とても楽しい時間をありがとうございました!」
街歩き「おっちゃんレンタル」の体験可能期間は、9月1日〜11月30日、4月1日〜6月30日までの春・秋限定。寄付金額は2万円。
また、大田さんの「おっちゃんレンタル」が好評を博したため、飛騨市では「おっちゃんレンタル」第2号として、伝説の鮎釣り名人・室田正さんとの「鮎釣り体験」も返礼品としている。室田名人は「戦後の鮎釣りの先駆者であり鮎釣り界のスター」とのこと。
気になる人は、ふるさと納税サイトを覗いてみては?