スマホ不正で騎乗停止中に「GI宝塚記念に騎乗決定」…角田大河の「ちゃっかり感」をめぐる競馬ファンのホンネ怒号

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 春のGIシリーズ真っただ中に競馬ファンを騒然とさせた「スマホ6人衆」による前代未聞の「大量騎乗停止処分」が解けた。

 JRAは5月3日、競馬開催中にスマートフォンを不適切に使用したとして、古川奈穂、永島まなみ、角田大河、今村聖奈、小林美駒、河原田菜々ら6騎手を、5月13日から6月11日までの30日間(開催10日間)、騎乗停止にすると発表した。これにはファンのみならず、競輪業界からも「処分が甘すぎるのではないか」との厳しい声が上がったが、

「ただ今回は、スマホで過去のレース動画を見ていたり、角田が『騎手同士なら大丈夫だと思った』とJRAの聞き取り調査で話したように、外部と連絡を取り合った形跡は見られなかった。将来有望な若手騎手たちばかりなので、長期間の騎乗停止よりも、お灸を据えた上で、早期の復帰を選択したのではないでしょうか」(競馬ライター)

 若手にとって大切なのは、レース経験だ。事実、今村は処分明けの6月13日に、金沢競馬で7鞍で騎乗。永島も14日の名古屋と15日の園田で騎乗する。だが問題は、上半期の総決算となるGI宝塚記念に、角田がモズベッロとの新コンビで騎乗予定であることが発表されたことにあった。

 宝塚記念での騎乗が報じられたのは、まだ騎乗停止期間中の6月6日だったことで「復帰してすぐ、簡単にGIに乗せちゃダメだろ」「騎乗停止中なのに、ちゃっかりしてやがる」「どうせなら兄貴(角田大和)の方がいい」などと、競馬ファンによる厳しいホンネが噴出したのだ。前出の競馬ライターが言う。

「ファンのもやもやした心境は理解できます。角田はまだデビュー2年目で、騎乗馬を選べる立場ではない。GIで騎乗を依頼されるのは、それだけ技術を認められている証拠です。昨年末はGI朝日杯FSに騎乗していますし、今年3月にはGIII毎日杯で重賞初勝利も挙げています」

 GIだからというわけではなく、いかなるレースにおいても「スマホ6人衆」は今後、ファンを納得させる騎乗をした上で、規則を遵守する生活を送ってもらいたいのである。