注文住宅、建売住宅など、さまざまな選択肢がある住宅購入。じつは、ハウスメーカーや工務店が宣伝や販売目的のためにつくって展示用のモデルハウスを買うという手もあります。新築よりも安く買えそうだけど、実際のところ不便や困ったことはないのか? 8年前にモデルハウスを買った日刊住まいライターが、メリットやデメリットを語ります。

モデルハウスを買うという選択

パンフレットだけでイメージしにくい間取りや設備を、実際に確認できるモデルハウス。住宅購入時にはとても参考になります。そんなモデルハウス、じつは購入が可能です。

だれも住んではいなくても、モデルハウスは中古物件のような扱いになるので、新築に比べて価格が下がります。実際筆者は、モデルハウスを選択することで、新車の軽自動車1台分の費用を浮かせることができました(じつは値引きの件、お隣さんに教えるのはNGという念書を筆者はとられています)。

住心地にも満足しています。そのメリットとデメリットをあわせて紹介していきましょう。

 

モデルハウスを買うメリット

●一部の家具や家電がそのままついてくる

内覧時にコーディネートされていた家具を、そのまま使うことができます(ただし、すべてというわけではなく、ケースバイケースになります)。筆者の場合は、使われていたテーブルとテレビボードを、そのまま置いていっていただくこともできました(ただし、インテリアを筆者の好みにしたかったので、お断りしました)。

家電については、クーラーがそのままでした。ありがたくちょうだいし、8年たった今でも元気に動いています。また、リビングの照明も1ついただきました(その後買い替えましたが)。

 

●生活のイメージがしやすい

モデルルームには、家具や家電が置かれています。そのため、実際にそこで生活する雰囲気をイメージしやすかったです。どんなインテリア用品をそろえようか、どんな家具を買おうかなど、からっぽの建売住宅を見るよりも、新居のイメージが頭に浮かびやすく、新生活の準備がスムーズでした。

 

●少しいい設備がついている

実際に販売された建売住宅は普通の浴槽でしたが、筆者宅はモデルハウスとしてのイメージアップのために、半身浴構造の浴槽が採用されていました。

疲れたときはロングバスを楽しむこともできますし、雑誌や本を持ち込んで昼間にゆっくりすることもあります。ぜいたくなおうち時間を過ごせるのはありがたいです。

 

●使用時期が短ければ、新築同様で手に入る

これはあくまで入手するタイミング次第の話となりますが…。筆者の場合、幸運なことに、内覧に使われた日が浅く、ほぼ新築という状態で手に入れることができました。

モデルハウスというと中古なイメージがありますが、使われた期間が短かったため、それほど気になりませんでした。

モデルハウスを買うデメリット

●家具や家、設備に傷がついていることもある

内覧期間中にさまざまな人が訪れるために、傷や汚れがついてしまっているケースがあります。ちなみに筆者の場合は、押入れの扉には傷がついていました。

修復(ドアの交換)はなし、との条件で引き渡し。よく使う部屋ではなかったのでその条件は飲めましたが、細かく確認した方がよさそうです。

 

●新築のようで中古である

モデルハウスによっては、不動産業者の方やお客さんが寝泊まりすることもあるそう。またなによりも、物件を見に来た多くの人の手に触れることになります。そのため、あくまで「中古物件」だという認識が必要です。

いつ頃建てられて、どのくらいの期間展示されていたのか。このあたりは、購入前にチェックしておくべきかと思います。

以上、メリットとデメリットをきちんと理解しておきましょう。もしモデルハウスを手に入れる機会があるなら、後悔のないように検討したいところです。