中国のポータルサイトに「今回は、中国が日本を全力で支持している」とし、ドイツ産の豚肉製品の輸入一時停止を決めた日本を評価する記事が掲載された。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国のポータルサイト・百度に24日、「今回は、中国が日本を全力で支持している」とし、ドイツ産の豚肉製品の輸入一時停止を決めた日本を評価する記事が掲載された。

 記事は、日本と中国は長きにわたり「ある方面において緊張した関係」を持ってきたとする一方で、一部の問題については態度を一致させ、地域の良好な発展環境づくりをアシストしてきたと伝えた。

 その上で、ドイツで先日野生イノシシからアフリカ豚熱(ASF)の発生が確認されたことを受け、日本政府が今月11日にドイツからの生きたブタ、豚肉などの一次輸入停止措置を発動したことを紹介。中国が日本の主体的かつ速やかな措置に対して支持を表明するとともに、日本と同様に輸入禁止措置を取ったとしている。

 また、今回の件については日中両国に加え、韓国も態度を一致させていると指摘。偶発的発生であり、大規模な発生ではないことから、東アジア3カ国による速やかな措置にドイツやEUからは「厳しすぎる」との不満が出ているものの、ASFはひとたび本国で爆発的感染を起こせば国内の産業に甚大な被害をもたらすことを特に中国は経験的に知っていることから、3カ国の行動は妥当なものであるとの認識を示した。

 記事は「ASFにしても、新型コロナにしても、感染を防ぐために断固たる措置を講じ、生じ得る伝播の鎖を速やかに断ち切る必要があるのだ」とし、日中韓3カ国の新型コロナ感染が世界的に見ると比較的落ち着いた状態で推移している背景にも、感染の鎖を速やかに、効果的に断ち切る措置を講じることができたからなのだと論じている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)