航空機の中小サプライヤー羽ばたけ!生産連携を国が支援
SJACは、経産省が開発を支援したサプライヤー向けEDI「G―EDI」を5月下旬から試験運用する。対象はティアスリー(Tier3)と呼ばれる中小規模のサプライヤー。メーカーと直接取引するティアワン(同1)に部品を納入するティアツー(同2)と取引する3次サプライヤーを支援する。
ティアスリーの間では、複数企業で構成する産業クラスターが幅広い工程を一括して請け負う共同受注の動きが広がっている。G―EDIを活用すれば、クラスター内の各社の状況を把握できる。例えば、前工程を手がけるティアスリー企業の状況を踏まえて自社(ティアスリー)の工程の準備をするなど、生産性を高めることが可能になる。また他の業者が提供するEDIサービスよりも安価に利用でき、データ管理も容易になる。発注するティアツー側も受発注管理に必要な人員を減らせる。
今後、経産省は各クラスターに対し、EDIと連動した生産管理システムの導入を喚起する。これにより生産状況も共有でき「共同受注するクラスターが、あたかも一つの工場のように機能する」(航空機部品・素材産業室)という。
米ボーイングによると、18―37年の20年間の新造機需要は17年予測比4・1%増の4万2730機を見込む。旺盛な需要が続く一方で、東南アジアでは欧エアバスなど欧米の主要企業が進出し、現地ではサプライチェーンが形成されつつある。経産省は日本のクラスターに対し、共同受注の競争力強化につながる仕組みを提供し、海外展開を後押しする。
