20日、丸善インテックアリーナ大阪で開催された卓球・全日本選手権、男子シングルスでは、水谷隼が決勝で大島祐哉破り10度目の優勝に輝いた。

試合後には「今年で最後の全日本選手権にしたい」などと語り、"全日本引退"の意思を明かした水谷。同夜、NHK「サンデースポーツ2020」では大会を終えた水谷に行った単独インタビューの模様を伝えた。

まず水谷は全日本を最後にするという考えについて、「日本のレベルが上がってきているので、自分の年齢を考えてもこれから先伸びるということは本当に難しいので、来年の全日本選手権に出場して負けてファンの皆さんを悲しませるよりは、今年こうやって優勝してV10を達成して最高の形で幕を引くことが自分にとっては良い選択」と理由を説明した。

また、「全日本選手権は出ない予定なんですけど、まだ東京オリンピックもありますし」と言葉を続けた水谷だが、その一方で「ナショナルチームの練習などでは後輩達と一緒に練習することも沢山あると思うので、その中で自分が持っている技術・戦術を後輩達に見せていって後輩達の勉強になれば」と後進育成も視野に入れていくという。

その上で、2019年シーズンについては「この1年でオリンピックの出場選手が決まるので1試合1試合の国際大会が非常に重要になる」と前置きした水谷。「その国際大会全てで最高の成績が残せるように頑張りたい」としつつ、来年の東京五輪に向け、「(リオ五輪では)2つの種目でメダルを獲得することができたので、やはりもっといい色のメダルを。金メダルを目指して頑張りたい」と意気込んだ。