ザッカーバーグCEO、Facebook個人情報不正流用について発言。不正アプリ調査やリスク発見時のユーザーへの通知を約束

5000万人もの個人情報が不正利用されたとされるFacebookとCambridge Analyticsを巡るスキャンダルは雪だるま式に問題が膨れ上がりつつあり、Facebook退会運動が拡大する様相も呈しています。一方、問題発覚から一度も表に出てくることがなかったFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOは今日、ようやく複数メディアとの会見に応じました。ザッカーバーグはRecodeとの会見で「我々はコミュニティを失望させてしまいました。そのことについては非常に不愉快であり、本当に残念です」としました。またCNNが投げかけた「Facebookはもっと厳しく管理されるべきか」との問いには「私は実際にもっと厳しく管理するべきではないという確信はありません」とやや曖昧な返答。

さらに、2016年の大統領選挙を操作しようとした「悪い活動家」に対して、Facebookの反応や対応方法がどう変わったか、たとえばFacebookアカウントの利用を検出して除外させるためにフランスの選挙やそれ以降の世界中のイベントでAIを活用したツールを用いていることを紹介しました。

とはいえ、何も対策をしないと言っているわけでもなく、今後はユーザー個人の情報を収集するようなFacebookアプリを調査し、もしユーザーが何らかの影響を受けるようなことがあれば、たとえ可能性といったレベルであっても速やかに通知するとしています。一方で、アプリの調査には数か月と何百万ドルもの費用が必要になるうえ、いまはまだそのための人材が揃っているかもまだ把握できていないとしました。

なお、Cambridge Analyticsが現在もFacebookのユーザー情報を所有しており、利用できる状態にあるのかとの質問に対してもまだ調査を始めたばかりであるため、実際にデータを持っているかを応えることができない」と返答するにとどまっています。