「大飯」再稼働で関電が料金引き下げへ。他社も追随か
関電は大飯3、4号機の再稼働で月90億円の収益改善を見込む。この原資をもとに「本格運転確認後、すみやかに電力値下げを実施する」(岩根社長)。
法人向けでは有力顧客との個別交渉を開始。家庭向けも値下げに先立ち、新電力の契約更新時期が多い4月に合わせ、新料金メニューを導入した。
大阪ガスの本荘武宏社長は8日の会見で、関電の新料金割引メニューに対し「影響を分析中。適切に対応したい」とまずは様子見の姿勢。また大阪府民電力(大阪市西区)の野村忠司社長は「関電管内の電気料金最安値を維持し勝負する」と強調する。
関電は管内だけでなく管外の首都圏や中部、中国地域でも法人や地方自治体向けに電力販売を始めた。首都圏は2018年度末までに10万件の顧客獲得を目指し、首都圏でも新料金割引メニューをしかけると想定される。
関西エリアの管内企業では「電力コスト削減で競争力強化につなげたい」(大阪市内の機械器具メーカー)といった声も聞かれる。韓国などと比べ割高と言われる日本にあって、関電の動きが全国的な電力値下げ競争に影響を与える可能性もある。
(文=大阪・香西貴之)
