元イングランド代表FWポール・ガスコイン氏の代理人を務めるテリー・ベイカー氏が、『BBC』のインタビューに応え、ガスコイン氏がアルコール依存症により生命の危機にあると明かした。
 ベイカー氏は、「こんなことを言っても彼は感謝などしないだろうが、今すぐの助けを必要としている。クリスマス前から5、6週間の彼を見てきたが、状態は改善していない。今までもアルコール依存症で、彼の生命は危険にさらされてきてきた。誰も彼を救えないかもしれない。わからない、本当にわからないんだ」と、ガスコイン氏の状態について語った。

 現在45歳のガスコイン氏は、現役時代ニューカッスルやトッテナムなどでプレー。イングランド代表としても活躍した。しかし、現役当時からアルコール依存を抱え、引退後はうつ病や違法薬物所持により逮捕されるなど、私生活に苦しんでいる。

 PFA(イングランド・プロサッカー選手協会)は、3日に声明を発表し、「PFAはガスコインへの支援を続ける。財政面や医療面、リハビリのサポートといった援助を国内外から受け、提供する」と、ガスコイン氏の回復へ継続的なサポートを約束している。